品薄や高値続く「卵」…"エッグショック"いつまで続く? 生産量増えても価格高値のままの可能性も…エサ代高騰原因で
物価の優等生と言われ、価格が安定していた卵。
しかし値上がりや品切れで買いにくくなっています。
以前のような価格と在庫に回復するのはいつになるのでしょうか。
4月27日の札幌市内のスーパーマーケットです。
開店と同時に客が向かった先は…たまご売り場です。
(Q:朝イチじゃないと買えない? )
卵を買った人は:「そう。9時半じゃないと買えない」
この日仕入れた卵は、わずか20パックほど。
3か月前までは1日100パックほど仕入れていました。
価格も10個入り218円だったものが300円まで 値上がりしていますが、開店から10分も経たず売り切れてしまいました。
来店客:「あら? やっぱりない。いや~早く来たのに」
キテネ食品館 中塚 誠 社長:「千歳市で鳥インフルエンザが出て、札幌圏では卵が不足している。この先も回復の見通しは何の話も来ていない状況」
卵不足や高騰の主な原因は鳥インフルエンザです。
4月28日、千歳市の養鶏場で鳥インフルエンザの感染を確認。
千歳市ではその後も相次いで感染が確認され、3カ所の養鶏場で合計120万羽が殺処分されました。
北海道の卵を産むニワトリの2割に及びます。
品薄や高値…このエッグショックはいつ回復するのでしょうか。
北海道の大手卵メーカーのホクリヨウは、今回の鳥インフルエンザによる被害で、69万5000羽分の卵を生産できなくなりました。
ホクリヨウによりますと、鶏舎の消毒に1か月以上、その後ヒナを仕入れ採卵鶏に育つまで4か月ほどかかるため、9月ごろから徐々に生産量が増えだし、2024年春くらいには感染前の生産量に回復する見込みとしています。