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「来年売るものがない」サンマ記録的不漁時代をどう乗り切る…刺身パックやレトルトの"付加価値"シフトも

道内経済
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 サンマの記録的な不漁で水産加工品にも影響が出ています。

 水産加工業者は、2019年に冷凍したサンマを使って販売していますが、今後の状況に不安を募らせています。

 パック詰めされた「刺身さんま」。

 パック内の99.9%以上を窒素に置き換えて酸化を防ぎ、“とれたて”の 味を2年保つことができ、寿司店からの注文が多いといいます。

 この「刺身さんま」に力をいれているのは、北海道東部・白糠町の水産加工業「広洋水産」です。

 広洋水産 営業課 田原 永英大さん:「去年の秋に製造し冷凍したものを、いま販売している。今とれていないということは、来年売るものがないという頭の痛い状況になる可能性がある」

 サンマの記録的不漁で厳しさが増す水産加工業の現状とは…

 これは30年ほど前、1989年の釧路港の映像です。

 サンマがとれすぎて値崩れし、1キロ250円に…

 さらに1970年代前半の釧路市民の台所・和商市場です。市民が手づかみでビニール袋に入れているのは、無料で配られたサンマ。かつてはそれほど豊漁となる年もあったのです。

 しかし2020年の水揚げは過去最悪の不漁だった2019年に比べ「8割減」と歴史的な不漁となっています。

 この苦境をどう乗り切るか。「刺身さんま」が人気の白糠町の業者は、いかに付加価値をつけられるかが重要だと話します。

 広洋水産 営業課 田原 永英大さん:「これだけ水揚げが減ると、缶詰に回す原料も少ない。(缶詰は去年までで)いまは製造していない。100円、200円という缶詰の手ごろな価格には企業努力では抑えられない。魚価も上がり、水揚げ減っている。価値を付けられる意味で、刺身用の製品などに向けるしかできない」

 一方、根室の水産加工業者もサンマの不漁を受け、変革を迫られていました。

 限られた原料でいかに利益を生み出すか。

 3年ほど前からサンマのレトルト製品に力を入れています。

 兼由 濱屋 高男 社長:「ここ3~4年の不漁で、生サンマ、冷凍、塩サンマなど1次加工の大量生産から少しずつ変えて、付加価値のある商品をに力を入れ、生産を増やしている」

 大量生産からの脱却を目標に始めたレトルト製品の売り上げは3年前の1.5倍に。

 今は2019年の冷凍サンマを使い、しのぐ状況です。

 兼由 濱屋 高男 社長:「色々な魚種のレトルトパウチはやっているが、売り上げの大部分がサンマ。サンマがないような状態がもし仮に続けば、ほかの魚種も力を入れて販売していかないといけない」

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