サンマ"1匹1200円"…買ったのは観光客 過去最悪の前年の「2パーセント」異常事態で約5倍の高値に

果たして、この秋、食卓に上るのでしょうか?北海道東部の厚岸町で8月24日朝、棒受け網漁のサンマの初競りが行われましたが、2019年の5倍近い異例の高値となりました。水揚げ量は2019年のなんと2パーセント。一体どうなるのでしょうか?
焼いて良し、刺身にして良し。庶民の味として親しまれてきたサンマが異常事態です。
8月23日厚岸港に初水揚げされた棒受け網漁のサンマは、4隻で約0.9トン。過去最悪の不漁だった2019年のなんと50分の1、わずか2パーセントに過ぎませんでした。
サンマ漁船の船員:「群れになっていない。大漁の初水揚げならうれしいが、わずかな量なので今後頑張りたい」
24日朝行われた初競りでは、最高値は1キロ1万1880円。2019年の5倍近い値段です。この時期としては異常な高値となりました。
地元の店頭に並んだサンマ、1匹当たりいくらになったのでしょう。その驚きの価格は?
24日朝、行われた棒受け網漁のサンマの初競り。2019年の5倍近くと、この時期としては異常な高値となりました。
地元の店頭に並んだサンマ、1匹いくらになったかというと…。
上杉 幸生 記者:「競り落とされたばかりのサンマがさっそく店頭に並んでいます。一番安いもの480円、高いものは1200円。もう売れてしまいました」
1匹480円から一番高いものは1200円!2匹用意されましたが買ったのは北海道外からの観光客でした。
神奈川県からの観光客:「おいしい。久しぶりに食べた」
東京からの観光客:「サンマの刺身って生まれて初めて食べた。もっと、生臭いかと思ったがおいしかった。本当に良い思い出です」
東京からの観光客:「(Q:お味は?)おいしゅうございます。やっぱり1匹100円以下にしてください」
例年、旬を迎えるはずのこの時期に異常な高値。地元の人たちの反応は…。
地元客:「手が出ない」
厚岸漁協 安藤 義秀 参事:「サンマはそんな値段で買うもんじゃないと思っている人が多いが、(漁場に)本当にいないみたいですね」
すっかり"高根の花"となってしまったサンマ。今シーズン、存分に食べられる日は来るのでしょうか?