JR北海道3か月で100億円超減収…コロナ禍で利用促進へ 新幹線と在来線を"半額"に!周遊プラン続々


JR北海道本社
JR北海道は7月15日の定例会見で、新型コロナウイルスなどの影響で2020年度、わずか3か月ですでに100億円以上鉄道収入が減っていることを明らかにし、夏の観光シーズンに向けたお得な周遊プランも発表しました。
JR北海道によりますと、移動の自粛が解除された6月1日以降、通勤や通学、出張などの利用者が増加傾向に転じたものの、4月からの3か月間で2019年と比べ、約113億円の減収となりました。外国人観光客の需要が大きく減ったことも一因と見ています。
最も厳しかったのは北海道新幹線で、前年比10.8%(1日当たりの乗車率3%)。在来線では東室蘭ー苫小牧間で16.1%にとどまりました。(4月から6月の累計)
そこで、今後の需要を喚起するためお得な周遊プランを発表しました。
主なプランは以下の通りです。
【北海道・東北新幹線】「お先にトクだ値スペシャル」
2020年8月20日~2021年3月31日まで:50%引き
※乗車1か月前の午前10時から20日前の午前1時40分までに購入することが条件
例)新函館北斗-東京 往復2万3430円→1万1610円
【在来線】「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」
2020年7月23日~2021年1月31日まで:50%引き
特急列車自由席とJRバスが6日間乗り放題
2万4000円→1万2000円(子ども料金の設定なし)
※7月17日から発売開始し、北海道の補助金の上限に達した場合は、販売終了
【在来線】「開業記念ウポポイ切符」
7月23日~8月30日まで:大人5600円→3800円、小中学生は500円
札幌-白老 往復特急列車の自由席を利用
※入場券や事前予約を確認できるものの提示が条件
JR北海道はこのほかにも割安なプランを準備し、今後1年くらいはいろいろな取り組みを進め、鉄道の利用促進をはかりたいとしています。