【スキージャンプ】今季限りで現役引退の伊藤有希が夏の大倉山ラスト大会で完全優勝「多くの方に見守っていただき心強かったし幸せだった」
10月25日、大倉山ジャンプ競技場(北海道札幌市)で行われた第68回NHK杯ジャンプ大会。女子は来年3月での現役引退を表明している北海道下川町出身の伊藤有希選手(32・土屋ホームスキー部)が2年ぶり5回目の優勝、男子は北海道石狩市出身の佐藤幸椰選手(31・雪印メグミルクスキー部)が6年ぶり2回目の優勝を飾りました。
10/17 開幕戦以来のクリーンシートで勝利した北海道コンサドーレ札幌 ほか
伊藤有希選手は1回目、「強い風に助けてもらって飛ぶことができた」と他の選手よりもゲートを2段下げて飛んだものの、ヒルサイズ(=137m)を越える137.5mをマークし、トップに立ちます。2回目も前に飛んだ選手よりもゲートを2段下げて臨みますが1回目をさらに上回る139.5mとヒルサイズ越えのジャンプを2本揃え、2回ともトップの得点で完全優勝を果たしました。
一方、男子は1回目4位の佐藤幸椰選手が「気持ち良かった」と今大会男女を通じて最長不倒となる142.5mのビッグジャンプを披露し、逆転で今年のサマーシーズン初優勝を挙げました。
そして、注目の北海道下川町出身・レジェンド葛西紀明選手(54・土屋ホームスキー部)は「アプローチの滑りもだいぶ良くなって、スピードも少し出るようになってきた」と2本ともK点(=123m)越えのジャンプで9位に入り、復調の兆しをみせました。
◆第68回NHK杯ジャンプ大会結果
【男子組】
優勝 佐藤幸椰(雪印メグミルクスキー部) 273.4(133.0m 142.5m)
2位 竹花大松(土屋ホームスキー部)269.9(135.5m 128.5m)
3位 小林潤志郎(Wynn.)261.8(129.0m 135.5m)
9位 葛西紀明(土屋ホームスキー部)226.1(126.5m 126.0m)
【女子組】
優勝 伊藤有希(土屋ホームスキー部)272.5(137.5m 139.5m)
2位 佐藤柚月(東京美装グループスキー部)218.3 (129.0m 126.5m)
3位 齋藤優(LuFT)215.0(141.5m 122.0m)
◆試合後 伊藤有希選手コメント
「今日は秋風が強い条件で試技もキャンセルになるような条件ではあったんですけど、2本ともその風をいただくことができた。(来年3月で引退のため)夏の大倉山を飛ぶのは最後の日。私が初めて大倉山を飛んだのは小学6年生の今の時期だったのでそれを思い出しました。初めて飛んだ日は遊園地へ遊びに行ったような気持ちでこんなに長く空を飛べるんだという気持ちになって、何本もスタート台に登って行った記憶がある。そこから20年近く経っていますけど、女子もどんどんレベルが上がって、20段くらいゲートも下がっている。そういう長い時間を経て女子ジャンプが進化してきた中で皆と一緒に成長することができてすごく幸せ。(応援してくれたファンについては)スタート台からも皆様の声援だったりとか旗を振ってくださっている姿が見えて、大倉山のサマージャンプは最後だったんですけど多くの方に見守っていただきながら飛べたことが本当に心強かったですし、幸せだった」
◆試合後 佐藤幸椰選手コメント
「今日は1回目、2回目共に80点後半から90点くらいの内容は出せた。久々に大倉山の試合で140mを越えることができて気持ち良かった。国内組もビッグジャンプをたくさん出して、大会を盛り上げながら上がっていきたい。チームとしても個人としても一つこの夏勝てて良かった」
◆試合後 葛西紀明選手コメント
「1回目、2回目も(風は)悪い状況だったんですけど、あの状況で飛距離を伸ばせるということは良いジャンプが少しずつ出来上がっている。そういう自信は出てきたんですけど、この風は腹が立ちますね(笑)めっちゃムカついています(笑)相変わらず(良い)風が来ないな」


















