『こんな判決おかしいだろ』『何が27年じゃ』『死刑やろうが』旭川女子高生殺人事件の裁判に乱入、判決公判を中断させた48歳男…ハンマーなど購入し「護送車襲撃」計画も…事件が残した複雑な余韻
■「このぼけ」「うらあ」「死刑やろうが」「何が27年じゃ」
2026年6月22日、旭川地方裁判所で行われていた女子高校生殺人事件の裁判員裁判は、突然の怒号に包まれた。
内田梨瑚受刑者に懲役27年が言い渡された直後、男が法廷内に乱入。検察官席や裁判官・裁判員席付近を通り抜け、弁護人席付近まで押しかけながら、内田受刑者もいる法廷内で大声を上げ続けた。
男は住所不定で配達業の村山哲志被告(48)。
この乱入によって裁判は約50分間にわたり中断。法廷内が騒然となるなか、村山被告はその場で取り押さえられ、現行犯逮捕された。
突然、感情を爆発させたようにも見える法廷乱入。
しかし、検察側の主張などからは、村山被告が事件を起こすまでに準備を重ねていたことが明らかになった。
きっかけは5月ごろ、女子高校生殺人事件の報道を見たことだったという。
被害者とは面識がなかった村山被告だが、報道を目にするうち、内田受刑者について「死刑または無期懲役に処されるべきだ」と考えるようになったという。
そして6月上旬、検察側が内田受刑者に懲役27年を求刑したとの報道を見て憤慨。その後、内田受刑者本人を襲撃して暴力を加えようと考えるようになり、6月17日ごろ旭川市へ向かったという。
当初は、判決当日に内田受刑者を乗せた護送車を襲撃する計画だった。
ハンマーやスプレーを準備したものの、結局、護送車襲撃は難しいと判断。計画を変更し、法廷内へ直接入ることを考えるようになったという。
村山被告は事前に旭川地裁で行われた別の事件の裁判を傍聴し、裁判所内の構造を確認していたとされる。
そして判決当日の6月22日。
全国的にも注目を集めた事件の判決を前に、裁判所では厳重な警備態勢が敷かれていた。
傍聴には傍聴券が必要で、入場時には金属探知機による検査が行われ、手荷物もロッカーに預けることになっていた。
それでも村山被告は、傍聴券を持たないまま職員に「危篤者がいる」などとウソをつき、警備を突破して法廷前までたどり着いた。
午後3時から始まった判決宣告。
内田受刑者に懲役27年が言い渡され、判決理由の読み上げが始まったところで、村山被告は計画を決行。法廷内へ突入した。
「死刑やろうが」「何が27年じゃ」「しょぼいことぬかすなこらあ」
怒号を上げながら村山被告は法廷内を進み、検察官席や裁判官・裁判員席付近を通過。弁護人席付近まで押しかけた。
裁判のために集まっていた人たちにとって、想定外の事態だった。
法廷の外にいた記者も異変に気付き、取材を中断して110番。現場は騒然となった。
ただ、廷内で取材していたある記者によると、村山被告の突然の乱入にも関わらず、内田梨瑚受刑者と裁判長だけは、まるで2人で対峙しているかのごとく、まったく動じる気配を見せなかったという。
村山被告はその場で逮捕され、建造物侵入と威力業務妨害の罪で起訴された。

















