【国旗損壊罪】伯父が“治安維持法”で逮捕された反骨のミュージシャン「言論の萎縮を感じる」…表現の自由は守られるのか 弁護士会は反対声明…一方で賛成の声も 法案の行方は
一方でアニメや映画、お子様ランチの旗などは対象外とされていますが、どんな行為が処罰の対象になるのか、あいまいだという指摘もあります。
「逮捕する人が『これはいけない』と思ったら逮捕できてしまう。恣意的、乱用的に使われてしまう可能性がどうしてもある」(神保弁護士)
表現が委縮することを懸念している人もいます。
札幌市を拠点に活動するミュージシャン、蛯名啓太さんです。
音楽を通して反戦や反差別を訴えてきました。
「僕個人は燃やしたり、日本の国旗を損壊したりすることで表現するということはやらないが、言論の萎縮のようなことを感じる」(ミュージシャン 蛯名啓太さん)
蛯名さんが危機感を覚える背景には、伯父の森熊猛さんの存在があります。
戦前の昭和初期から活動した漫画家で、政治や社会を風刺する作風でした。
当時の体制を批判したことから治安維持法により逮捕されました。
「プロレタリア演劇などもやっていたようで牢屋に入れられた」(蛯名さん)
もし、その時代に生きていたら?
「多分、同じように捕まっていた可能性はある。道徳的なものに縛られ、本質を言えないところがある。自分は発信しないとだめだと思ってやっている」(蛯名さん)
スポーツの国際大会などで一体感を生み、感動をもたらす国旗。
しかし「日の丸」には、戦前や戦中の記憶とあいまった不幸な歴史があるのも事実です。
「過去のさまざまな歴史を拭い去れないまま現在まで使っているということが、いろいろな場面でそれにわだかまりを持つ人が出てくることに。この問題がこれだけ先鋭化する原因の一つだと思う。国民全体で、それについて考える必要がある」(北海学園大学 法学部 館田晶子教授)



















