『死にたいと言っているのが、本当か確かめたかった。本当に死にたいなら服を脱ぐことも平気だと』証言台に立った内田被告「女子高校生が橋から落ちた瞬間は見ていない」と殺害を否認【内田梨瑚被告裁判詳報5】
■女子高校生を"試した"「本当に死にたいなら服を脱ぐことも平気だと思った」
Q なぜ神居古潭に行ったんですか
「もう一度、女子高校生と話したかったのと、私自身も落ち着きたかったからです」
内田被告によれば、神居古潭に着くと、女子高校生は「死にます」「死にたい」と繰り返し口にするようになったという。
その言葉を聞き、内田被告は…
「女子高校生が死にたいと言っているのが、本当かどうか確かめたいと思いました」
さらに、服を脱がせた理由については…
「本当に死にたいと思っている人なら、服を脱ぐことも平気なのではないかと思いました」などと話した。
その後、内田被告と、"舎弟"と呼ばれていた共犯の女が、女子高校生を欄干の上に座らせた。
内田被告は「死にたい」と言っていた女子高校生を試したかったと説明した。
■一度落ちて「自力で戻ってきた」
内田被告によると、女子高校生を欄干に座らせたのは2回。
1回目は足を内側に向けた状態。2回目は欄干をまたぐ状態だったという。
そして、内田被告が女子高校生の体を押すと、
「欄干の外側に落ちていきました」と自ら証言。さらに、
「女子高校生は橋の外側についているロープにつかまり、体は上向きで、足を柱に絡ませて落ちないよう耐えていました」と説明した。
その後、女子高校生は自力で橋の上に戻ってきたという。
しかし、この話は、共犯の女の証言では、全く触れられていない。
■「梨瑚さんが押した」「置いてきた」 現場にいた2人の証言の食い違い
橋の欄干から落ちそうになっていた女子高校生。
事件の核心となるこの場面について、内田被告と共犯の女の証言は大きく食い違っている。
【共犯の女】
「梨瑚さんが女子高校生の肩甲骨のあたりを押しました。私の前から一瞬で消えました」
【内田被告】
「うちら帰るからと言って、ケータイと最初に渡された4000円を置いて、共犯の女と車に戻りました」
ただ、2人とも「キャー」「バン」という音を聞いたとする点だけは共通していた。
その音について内田被告は…
「橋から落ちたのかどうかを私は見ていないので、どのような状態だったか分からなかった」
Q 警察や消防に通報しようとは思わなかった?
「考えはしました」
Q 悪いことをしたという気持ちは?
「ありました」
Q 捕まるまでどのような気持ちで過ごしていましたか?
「この先どうなるのだろうと思っていました」
共通する内容もある一方、核心部分では大きく食い違う2人の証言。
退廷時、内田被告は誰もいない遺族席に向かって深く一礼し、5日間の裁判を終えた。
6月3日には、再び内田被告に対する被告人質問が行われる。
今後、新たにどのような証言が出てくるのか注目される。



















