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【50メートルずれた場所に救急車…】“3分到着遅れ”心肺停止になった80代女性搬送も病院で死亡「死亡と救急車の到着遅れの因果関係は不明」消防の『指令ミス』原因は職員の思い込みか〈北海道江別市〉

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札幌圏消防指令センター(資料)

札幌圏消防指令センター(資料)

 北海道江別市で12月7日、心肺停止になった女性について通報を受けた消防指令センターが要請とは異なる場所に出動を指示し、救急車の到着が約3分遅れました。


 女性は搬送先の病院で死亡しています。

 札幌市によりますと、12月7日午前8時ごろ、江別市内の社会福祉施設から「入所者の80代の女性の脈と呼吸がない」などと消防へ通報がありました。

 その際、通報を受けた消防職員は通報者から福祉施設の名前を聞き取っていたものの、システムが電話番号から自動で読み込んだ別の建物に救急車の出動を指示していました。

 その結果、救急車は女性がいる福祉施設から約50メートル離れた同じ敷地内にある別棟の建物に到着しました。

 救急車は確認作業などを行い、改めて移動したことなどによって、福祉施設への到着が約3分遅れたということです。  

 女性はその後、市内の病院へ搬送されましたが、死亡が確認されました。

 札幌圏の消防では、発生した火事や急病人などの災害状況を一括して把握できる「札幌圏消防指令センター」を札幌市に設置し、運用を9月から開始しました。

 今回の江別市内での通報も受けていて、センターから江別市消防本部の救急隊に指令を出していました。

 当時通報を受けた消防職員は内部の聞き取りに、「通報を受け表示された別の建物の中に対象の福祉施設が入っていると思い込んでしまった」などと話しているということです。

 センターを運用する札幌市消防局は「女性の死亡と救急車の到着遅れの因果関係は不明」としていて、「信頼を損ねたことについて深く反省するとともに再発防止を徹底し信頼回復に努める」としています。


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