【ガソリン3度目の値下げ】ドライバーからは歓迎の声…これをキッカケに食料品などの値下げも期待する声が<ガソリン暫定税率廃止>車を持たない人にも恩恵が期待できる可能性
「ガソリン補助金が追加されてから1か月。12月11日から第3弾が始まり、多くの車が給油しに来ています」(関根弘貴記者)
なんでも値上げの時代に"思わぬ値下げ"です。
札幌市中央区のこちらのガソリンスタンドの12月11日の価格は1リットル当たり154円。
11月12日の1リットル169円から15円も安くなりました。
値下げの理由は、2025年内で廃止されるガソリンのいわゆる暫定税率。
廃止前の買い控えや廃止後の過度な混雑を避けるため、政府は11月13日から、2週間ごとに補助金を上乗せしています。
11日からの第3弾はガソリンで5.1円、補助金が追加されました。
本来価格に反映されるのはもう少しあとのはずですが、このスタンドでは早くも値下げに踏み切りました。
利用者は歓迎の一方、意外な戸惑いも…
「ちょっと不思議と言えば不思議(な感覚)。高いものに慣れすぎて感覚がなくなっている」
「(ガソリン価格が)どんどん下がって来ていてありがたい。ガソリンだけではなく他の物も下がってほしい」
「肉・野菜・魚の全部。コメもすごく高い」
「バターが高いよね。すごく高い、前から見たら。少し小さくなった」
毎月のように繰り返されてきた食料品の値上げ。
今回のガソリンの値下げで家計の負担が減るのではと消費者も期待します。
「(子どもが)サッカー少年で、お米をすごく食べる2人ともすごく好きなので心強い。子どもにちょっとおやつを買ってあげたいと思うので助かる」(買い物客)
気になるのは、ガソリン価格下落の影響です。
物流コストが下がれば価格も下がるのでは?と思ってしまいますが…
■ガソリン価格の下落は車のない人にも「恩恵」が
「(ガソリン値下げは)配送業者などが経費を削減できて非常に喜ばしいこと。経費削減に応じて、食料品の価格がすぐ安くなるのかというと難しいかなと思う」(キテネ食品館 中塚誠社長)
そう簡単にはいかないようです。
ただ期待できる要素もありました。
「(運送会社の)人件費・配送費・原材料費のうちの一つがなくなると値上げ幅も多少なりとも落ち着くかなと思う」
「買い物客に『よりいいものをより安く』という形をずっと貫き通すことを店では考えていく」(いずれもキテネ食品館 中塚社長)
ガソリン価格の下落は車を運転しない人にも恩恵をもたらすかもしれません。
50年以上続いたガソリンの暫定税率は12月末、廃止されます。




















