【全文】ノースサファリサッポロが提出した動物移動計画書の内容が明らかに_11月は5匹移動…12月は14匹移動予定も“242匹が越年へ”期限の12月26日までに全建物撤去は”事実上不可能”に〈北海道〉
開発が制限される市街化調整区域に飼育小屋など100棟を超える建物を違法に建て続け、約20年営業していたことが問題となり2025年9月末に閉園した札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」。
札幌市は、運営会社の「サクセス観光」が11月30日午後6時20分ごろにメールで提出した「動物移動計画書」の内容を公表しました。
市によりますと、この計画書は園内に残る122棟(9月18日時点)の違法建築物を撤去するためには、動物の移動が必要になるという目的で提出を求めていたものです。
計画書では12月中にポニーやアヒル、ヘビなど計14匹を移動させることは示されたものの、全動物の移動予定を確定することは困難という内容のもので、市が求めていた園内から動物をゼロにするための計画書にはなっていませんでした。
また、11月末時点で園内には哺乳類164匹、鳥類67匹、爬虫類25匹の計256匹がいることも確認され、10月末時点の261匹から1か月で5匹の移動にとどまることも判明しました。
サクセス観光は2026年1月以降も242匹の移動先の調整を続ける予定です。
市は、12月26日までにすべての建物を撤去することを勧告していますが、多くの動物がいるため、事実上、全撤去は不可能となった形です。
1月以降、市は現地調査をする予定で、建物の撤去状況次第では除却命令を出すことも検討しています。
以下、全文です。
<全文>
札幌市動物愛護管理センター 所長 様
2025年12月以降の動物移動計画につきましては、現在、移動先企業様との調整や、動物の年齢・体調を踏まえた上で検討を進めております。
そのため、現時点で全ての動物の移動予定を確定することは困難な状況です。
まずは、2025年12月1日から12月末までに移動を予定している動物数につきまして、下記のとおり報告いたします。
また、30日時点の飼育頭数についても併せてご報告いたします。
なお、2026年1月以降の移動計画につきましては、見通しが立ち次第、順次ご報告申し上げます。
哺乳類:164頭
鳥類:67頭
爬虫類:25頭
合計:256頭
哺乳類:5頭(ポニー 等)
鳥類:8頭(アヒル 等)
爬虫類:1頭(ヘビ)
合計:14頭
何卒、よろしくお願いいたします。
有限会社サクセス観光


















