【捜索開始】違法建築100棟超で閉園の「ノースサファリサッポロ」に警察が家宅捜索_刑事立件視野に資料押収_残された動物300匹超の行方も焦点<札幌市>
100棟以上の違法建築物が問題となり、9月末に閉園した札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」に10月23日、警察が家宅捜索に入りました。
「午後0時20分です。北海道警察の捜査員が施設に入り、今、規制線が張られました」(東木場緋香記者)
警察が都市計画法違反などの疑いで家宅捜索に入ったのは、札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」です。
ノースサファリは、開発が制限される市街化調整区域に動物の飼育小屋など100棟以上の建物を違法に建て続け、約20年間、営業を続けてきたことが問題となり、9月末に閉園しました。
「サクセス観光から押収した証拠品が入った段ボールが運び出されています」(関根弘貴記者)
警察は運営会社「サクセス観光」の事務所や前社長の家など関係先から資料を押収し、刑事事件として立件できるかどうかを判断する方針です。
「除却のスピードとしては決して速いとは思っていない。どちらかと言えば停滞気味。除却状況を見ながら除却命令への移行も念頭に対応を検討していきたい」(札幌市開発指導課 坪田修一課長)
園内にある違法建築物は9月18日時点で122棟です。
札幌市は12月26日までにすべて撤去するよう勧告を出しているほか、ライオンやトラなど、残された300匹以上の動物の移動計画書の提出を求めています。