【日本ハム】エース伊藤大海、魂の完投も届かなかった15勝目。清宮2安打もタイトルには届かず CSへ繋ぐ悔しき最終戦
レギュラーシーズン最終戦、北海道日本ハムファイターズは10月4日(土)、敵地で千葉ロッテマリーンズと対戦した。マウンドには、自己最多15勝目を懸け、エース伊藤大海が上がった。
【画像】日本ハム 9/23セレモニーで球場内を一周する新庄剛志監督ほか
立ち上がりを三者凡退に抑え、2回と3回もヒットを許しながらも無失点で安定した投球を披露する。しかし4回裏、先頭の藤原恭大に二塁打を許し、進塁打で一死三塁とピンチを招くと、ソトの犠牲フライで先制点を献上。
一方、打線は千葉ロッテ先発の種市篤暉の前に沈黙を強いられ、5回までわずか1安打7奪三振。伊藤の力投に応えることができない。
6回表、この回先頭の清宮幸太郎が、マウンドに上がったばかりの八木彬から今季142本目となるセンター前ヒットを放つと、続く郡司裕也もライト前へ運び、無死一、三塁と好機を広げる。浅間大基はセカンドライナーに倒れるも、4番の野村佑希が四球を選び、一死満塁と絶好のチャンスを迎える。しかし、今川優馬がショートゴロ併殺打に倒れ、またも伊藤を援護できない。
伊藤は7回裏、圧巻の3者連続三振を奪い、エースの貫禄を見せつける。その投球に応えたい打線は終盤8回表、清宮が「今年の集大成みたいないいヒットが打てた」と語った今季143本目、リーグトップの楽天・村林に1本差と迫る左中間への二塁打を放つ。続く郡司は四球を選び、浅間が送りバントを決め、一死二、三塁とチャンスを広げる。しかし、野村、今川が連続三振に倒れ、またも得点ならず。
その裏、二死一塁から高部に痛恨のライト線タイムリースリーベースを浴び、さらに伊藤のワイルドピッチでこの回2点を失い、0-3とリードを許す。9回も反撃の糸口を掴めず、最終戦を勝利で飾ることはできなかった。
9月9日のソフトバンク戦で14勝目を挙げた伊藤だったが、その後4試合に先発し、いずれも力投を続けるも、勝利の女神は微笑まず。パ・リーグ最多勝は確定したものの、自己最多、そして目標としていた15勝には、あと一歩届かなかった。
ファイターズは83勝57敗3分でリーグ2位でシーズンを終えた。11日に開幕するCSから、いよいよ日本一を目指す戦いが始まる。伊藤は、「結果として14勝ですし、優勝も出来なかった。やりきれてないシーズン」と悔しさを滲ませながらも、CSに向けては「いい形でリカバリーをしっかりして臨みたい」と意気込みを語った。