【“カンニング”模範解答丸写し問題】元教員の男性が提訴「いわゆる内部告発者つぶし…懲戒解雇というかたちで報復」内部資料を許可なく持ち出したとして専門学校は『正当な行為ではなく情報漏洩』北海道札幌市
札幌市の専門学校が、試験で模範解答の丸写しを認めていた問題。
これを問題提起して解雇された男性が7月31日、札幌地裁へ提訴しました。
訴状などによりますと、札幌市の専門学校は、2020年から幼稚園教諭の免許取得に必要な試験で、資料を持ち込み、模範解答を丸写しすることを認めていました。
これを問題視した当時教員だった原告の男性は、学校に改善を求めましたが納得のいく対応が得られず、2025年1月に報道機関に情報を提供。
これに学校側は、生徒の解答用紙など内部資料を許可なく持ち出したとして、5月末に男性を解雇しました。
男性は解雇が不当であるとして7月31日、札幌地裁に提訴しました。
「いわゆる内部告発者つぶしです。学校運営に声を上げたことそのものが懲戒解雇というかたちで報復されたと感じています」(原告男性)
学校側は「今回の告発は正当な行為ではなく情報漏洩である」として、全面的に争う姿勢です。