【札幌が名古屋の気候！？】気象台から“長期間の高温に関する情報”が発表！北海道は異例の暑さがしばらく続く【菅井さんの天気予報 27日(金)】

（菅井貴子気象予報士が解説）午後5時40分現在

◆ひょうが降った
　上空に寒気が流れ込み、
　北海道は大気の状態が非常に不安定となりました。
　占冠村では、ビー玉ほどのひょうが降ったほか、
　比布町や士幌町でも、局地的な雨となりました。
　上川から十勝地方にかけては、停電している世帯がありますが、
　落雷が影響しているかもしれません。

◆きょう27日(金)の気温
　十勝地方を中心に30℃以上の真夏日となりました。
　最も気温が上がったのは帯広空港で、31.9℃でした。
　道東は、激しい雷雨により、気温は急降下して
　しのぎやすくなってきました。
　札幌は、22.8℃で、前日より7℃も低くなりました。

◆週末の天気
　・28日(土)
　朝はオホーツク海側で雲が残りますが、
　午後は、全道的に晴れるでしょう。
　北風が吹き、心地良く感じられそうです。
　ただ、道東は、大雨の後ですので、川の水位も高く、
　流れも速くなっているかもしれません。
　レジャーやアウトドアは気を付けて下さい。
　・29日(日)
　全道的に夏空です。
　内陸部は30℃まで気温が上がりますが、
　湿度が低いため、カラッとした暑さです。
　日陰では過ごしやすいでしょう。

◆長期間の高温に関する北海道地方気象情報
　気象台から情報が出されました。
　北海道は6月中旬から記録的な高温に見舞われ、
　特に、17日～26日にかけての平均気温の平年差は、
　5℃以上高い所がほどんどです。
　札幌だと、例年の名古屋の天候、
　網走など、オホーツク海側は、例年の東京に相当します。
　異例な高温は、さらに1か月程度は続く見込みです。
　熱中症対策などの体調管理や、
　農作物、家畜の管理に気を付けて下さい。

◆札幌の10日間予報　28日(土)～7月7日(月)

　来週は湿度が高くなり、7月1日(火)以降は、
　くもりや雨のぐずついた天気となりそうです。
　日差しがなくても最高気温は28℃前後、最低気温も22℃前後です。
　寝苦しく、建物内に、熱や湿気がこもりやすくなりますので、
　除湿などの対策も考えましょう。

◆全道の週間予報　28日(土)～7月4日(金)　
　週明け30日(月)再び、暑さが厳しく、
　旭川、北見、帯広は32℃、津別・置戸は34℃まで上がりそうです。
　オホーツク海側の内陸部では、35℃以上の猛暑日となる可能性があります。
　西日本で記録的に早い梅雨明けとなりましたが、
　来週は、北海道は、梅雨前線の影響を受けやすく、エゾ梅雨となりそうです。