レジオネラ菌が検出されたのに検査結果を職員が見落とし約3か月も放置「札幌市青少年山の家」の女子浴室シャワー…小中学生含む50団体3800人以上が使用…札幌市が謝罪・不安がある利用者に相談呼びかけ
札幌市は5月9日、市内の「札幌市青少年山の家」の女子浴室シャワーから基準値を上回るレジオネラ属菌が検出されたにもかかわらず、約3ヶ月間も浴室の使用を続けていたと発表しました。
札幌市によりますと、1月31日に実施された水質検査で、女子浴室シャワーから道の基準値の80倍を超えるレジオネラ属菌が検出されました。
2月28日に検査結果が文書で施設に通知されましたが、施設側が内容を見落としたことから、5月8日まで浴室の使用が続けられたということです。
見落とした原因について、市は「担当者のみが内容確認を行っており、組織的な確認体制が不十分だった」などと説明しています。
市によりますと、現時点で施設利用者からの健康被害の報告や相談は受けていないということですが、市は1月17日から5月7日までの利用者に連絡を取り、健康状態の確認を進める方針です。
レジオネラ菌は感染すると肺炎や、頭痛などの症状を引き起こす恐れがあり、施設のホームページで健康状態に不安がある利用者に向けた相談の呼びかけを行います。
放置された期間中の利用団体は合計50団体で、うち小・中学校が20団体、その他の団体が30団体で、3800人以上が利用しているということです。