【サクラに異変!北海道の温暖化】札幌のサクラが急速に早まっている…過去の統計から知る気候変化【北海道の天気 23日(水)】
(菅井貴子気象予報士が解説)午後6時40分現在
◆サクラ開花
きょう午後に、札幌と函館の気象台からサクラの開花発表がありました。
札幌の平年日は5月1日ですが、12年連続で4月中に観測となりました。
◆温暖化のモノサシ
気象台によるサクラの開花観測は、70年以上前から続き、統計が残っています。
花見情報が目的ではなく、気候変化を把握するための
温暖化のモノサシとなる種類だからです。
実際に、札幌のサクラ開花日は、1981年~2000年を平均すると5月3日でしたが、
2001年~2010年は4月30日、2011年以降は4月20日、急速に早まっています。
一方、九州地方は、温暖化の影響で、冬の冷え込みが足りず、開花が遅れています。
お花見を通して環境変化を考えるきっかけにもしたいものですね。
◆あす24日(木)の天気
道北は日差しが多くなるでしょう。
太平洋側は雲が多く、夕方から雨が降りそうです。
◆あす24日(木)の気温
札幌、岩見沢、旭川は20℃以上まで上がり、
今シーズン一番です。
サクラ前線もあわてるように進むかもしれません。
一方、オホーツク海側沿岸部は10℃に届かず、
気温差が激しくなるでしょう。体調管理にもご注意下さい。
◆全道の10日間予報 24日(木)~5月3日(土)
晴天は続かず、25日(金)から27日(日)にかけて
上空に寒気を伴った低気圧が通過するため、大気の状態が不安定です。
急な雨や、雷雨を繰り返すかもしれません。
週末の外出は、雨対策と寒さ対策をしましょう。
ゴールデンウィーク前半は、くもりや雨のすっきりしない天気が続きそうです。