“トランプ関税”いよいよ発動 北海道にも大きな影響が…アメリカに輸出する特産品のホタテの関税「0%」から「24%」で水産加工会社は悲鳴_自動車部品のメーカーは「欧州やアジアを強化も」
今では売り上げの2割に及ぶ、200トンを出荷しています。
「中国の禁輸以降はアメリカへの輸出量は多くなっている。今回の関税に関してどうなるか、わからない部分は多い。どの程度輸出量が減るのか不安」(丸ウロコ三和水産 山崎 和也 社長)
旭川市の酒造メーカー「高砂酒造」では、売り上げの1割を輸出が占めています。
2024年12月に「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され、日本酒が世界から注目を浴びて追い風に感じていましたが。
「アメリカへの出荷は当社としては少ないが、日本酒業界全体でいうと出荷1位は中国で2位はアメリカ。多くの日本酒が出荷されている中、今回の関税で出荷数量が減ってしまうという向かい風にならなければいい」(高砂酒造 広野 徹 取締役)
北海道民への影響は?
専門家は直接アメリカへ輸出している企業だけではなく、北海道で暮らす私たち全てに影響があるといいます。
「北海道にとって大きな打撃と言わざるを得ない。物が売れなくなって在庫がたまり、在庫管理のコストが上昇して生産にかげりが見えてくる。それにより労働者を一時的に解雇する可能性も出てくる。労働者にとっては所得を下げることになってしまう」(藤女子大学 渡辺 頼純 学長)
一方でメリットの可能性もあるといいます。
「円高への政策変更があると、食品・原材料・石油などの価格が下がる可能性もある」(渡辺学長)
「トランプ関税」が私たちの暮らしに及ぼす影響。先行きが見えない状況が続きます。