新幹線トンネル工事で壁崩落…63歳の男性作業員が肋骨や足の骨を折って病院に搬送―札幌延伸は工事難航で延期<北海道小樽市>
2月25日午前、北海道小樽市の北海道新幹線のトンネル工事現場でコンクリートの壁が崩れ、作業員1人がけがをしました。
「北海道新幹線新小樽駅すぐ近くが事故のあった後志トンネルです」(八重崎邦宏カメラマン)
札幌延伸に向け、懸命の作業が続くトンネル内で事故です。
事故があったのは小樽市にある長さ約18キロにおよぶ後志トンネル。その天神工区と呼ばれる場所です。
建設を担う鉄道・運輸機構や警察によりますと午前11時30分ごろ、トンネルの入口から4キロほどの現場でトンネル掘削中にコンクリートの壁や側面の岩が崩れ、63歳の男性作業員に当たりました。
男性は肋骨や足の骨を折って病院に搬送されました。他にけがをした人はいません。
警察によりますと、当時現場では4人で作業をしていたということです。
北海道新幹線の札幌延伸をめぐっては工事で出た残土の受け入れ先の確保が課題となったほか、トンネル工事が巨大な岩に阻まれ難航。当初2030年度に予定されていた開業を延期していました。