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区役所で発がん性物質「アスベスト」が漏れ出していたことが判明…除去工事中に穴の開いた排気ダクトから流出…3日間も正面玄関付近で漂っていた可能性「健康不安ある人は連絡を」札幌市は相談窓口設置

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アスベスト繊維(資料)

アスベスト繊維(資料)

 札幌市は2月18日、札幌市西区の西区役所で2月4日に行われていたアスベスト除去工事中に、国の目安を超えるアスベストの繊維が漏れ出していたと発表しました。


 市によりますと、市が発注した工事業者が4日、正面玄関の風除室パネル裏のアスベストを除去していた際、アスベストの繊維を付着させるフィルターが付いた作業場の排気口の粉じん濃度が高くなりました。

 確認すると、排気ダクトに穴が開いていることがわかり、業者は穴を補修。粉じん濃度測定で問題がなくなったため、工事を続けました。

 しかし4日、別の測定で空気中の繊維の数が作業管理の目安を超える数値だったことが5日にわかり、翌6日に業者から連絡を受けた市は、午後3時に西区役所を緊急閉鎖しました。

札幌市西区役所

札幌市西区役所

 市は、4日に漏れ出し、採取した繊維を顕微鏡で調べた結果、排気ダクトから環境省が示す漏えいの目安を超えるアスベストの繊維が漏れ出していたことが18日に判明した発表しました。


 ダクトに開いていた穴からアスベストの繊維が入り、漏えいしたということです。

 アスベストは吸い込むと、数十年後に、悪性中皮種や肺がんを引き起こす危険性があります。

 4日から6日までの間、西区役所の正面玄関風除室周辺でアスベストの繊維が残っていた可能性があるとして、市は健康に不安を感じている市民に向けて、市都市局建築部建築工事課に相談窓口(011‐211‐2824)を設置しました。

 また、工事業者に対しては、アスベストの繊維が漏えいした恐れを考慮し、作業を中止して、すぐに市に連絡をすべきだったとして、「同じようなことがあった場合は即座に連絡し、必要な処置を講じるよう指導を徹底する」としています。