<水温6度の海に…5人投げ出され乗組員2人が行方不明>ホタテ養殖かごを引き揚げる際にバランスを崩したか…ホタテ漁船「第二十八三宝丸」転覆―北海道苫前町
北海道北部の苫前町の沖合でホタテ漁船が転覆し、乗組員2人が行方不明となってから1日以上が経ちました。
海上保安庁や仲間の船などによる捜索が行われましたが、発見には至っていません。
船底を上に浮かぶ漁船。周辺では別の船が捜索を続けています。
2月16日夕方、苫前漁港から約10キロの沖合で転覆したホタテ漁船「第二十八三宝丸」。
水温6度の真冬の海に5人が投げ出され、乗組員の堀井直樹さん(29)、金野仁泰さん(48)が行方不明になっています。
「午前6時45分です。行方不明になっている2人の捜索を向かう船が次々と出港していきます」(丸山俊介カメラマン)
2月17日朝から仲間の漁船20隻以上も加わり、捜索を本格化しました。
また、2月17日午後にも三宝丸のえい航も予定されていましたが…。
「きょうは海上がだんだん予報が悪くなるので、現場まで引き揚げ船が到着したんですが、海上保安部と協議して中止にすることになった」(北るもい漁協 蛯名修専務)
船内に2人がいないことが確認されていますが、2人の発見には至っていません。
一部の船は2月17日の捜索を予定より早く終了しました。
漁協によりますと、三宝丸転覆の原因はホタテの養殖かごを引き揚げる際、バランスを崩したものとみられています。
海上保安庁の巡視船は夜通し捜索を続けるとしています。