80代~90代の高齢女性が被害に…札幌市で≪預貯金詐欺≫相次ぎ計280万円被害 公的機関名乗る手口共通 受け子"20代くらいの男"警察が追う 同様の電話は警察に相談を
札幌市で、2月13日から14日にかけ、80代以上の高齢女性が被害にあう預貯金詐欺事件が相次ぎました。被害額は計約280万円にのぼっています。
2月13日、金融機関の職員を名乗る男から札幌市東区に1人で住む90代の女性の家に電話がありました。
女性は男から「還付金があります。手紙が届いていると思うんですけど」「カードも古くなっているので新しいのに変えます」「今車で向かっています」などと言われました。
話を信じた女性はその後、自宅を訪れた男に氏名や暗証番号を記載する用紙を提示され、必要事項を記入したうえで、キャッシュカード1枚をだまし取られました。
キャッシュカードは札幌市内のコンビニのATMで使用され、口座からは現金約180万円が引き出されていました。
男は20代前後で、黒系のジャンパーにリュックを背負った学生風だったということです。
14日には区役所職員を名のる男から札幌市西区に住む80代の女性の家に電話が。
男は「過払い金が2万4860円戻ります」「期限が本日の午後0時までです」「時間が無いので、銀行の者に行かせます」と説明。
その後、金融機関職員を名のる男から「期限が迫っており、時間が無いので行員を伺わせます」「手続きをするのにキャッシュカードを預かります」「今回新しいカードに替えます」「間もなくしたら職員が訪ねるので、キャッシュカード等を用意しておいてください」などと電話がありました。
女性は詐欺を疑い「詐欺ではないですね?」と男に尋ねましたが、男は「大丈夫です」と信じさせました。
その後、女性は自宅を訪れた金融機関職員を名のる男にキャッシュカード2枚をだまし取られました。
キャッシュカードは札幌市内のスーパーのATMで使われ、口座から現金約100万円が引き出されていました。
男は20代ぐらいだったということです。
この14日には区役所職員を名のる男から札幌市厚別区に住む80代の女性の家に電話がありました。
男は「医療保険の戻り金があります。書類届いてますか」「どこの銀行口座をお持ちですか」「銀行口座にお金が振り込まれます」などと質問と説明を繰り返しました。
その後、さらに銀行員を名乗る男から「キャッシュカードの暗証番号を教えてください」「今その暗証番号は使われていないはずですよ」「そのキャッシュカードを抹消して新しいカードを作ります」「今銀行の者が取りに行くので渡してください」などと電話があり、女性は自宅を訪問した男にキャッシュカード2枚をだまし取られました。
男は20代くらいで身長155センチ~160センチだったということです。
警察は「区役所職員や金融機関職員が暗証番号を聞いたりキャッシュカードを取りに行くことはありません。そのような話が出た際は、警察に相談してください。」と注意を呼び掛けています。