「ダイヤ維持できず苦渋の決断」北海道中央バスが4月から“平日440便の大幅減便”―運転手不足や利用者減…札幌市や近郊の路線で
北海道中央バスは4月1日からのダイヤ改正で、札幌市内や近郊を走る平日の路線バスを440便減便することを決めました。運転手不足や利用者の減少を踏まえた措置です。
同社によりますと、地下鉄東西線新さっぽろ駅~緑ヶ丘団地を循環する路線や真駒内駅~駒岡小学校を結ぶ路線など、9路線11系統を廃止します。
これにより平日は151便、土曜日は81便、日曜日と祝日は81便が減便。さらに、8系統の廃止も決定しました。
福住駅~北野通~里塚43の系統や地下鉄南北線麻生駅~花川南83~花川南 51の系統など合わせて、平日は26便、土曜日は1便、日曜日と祝日は1便が減便となります。
ほかの路線・系統では、平日の71路線95系統で運行回数を変えて263便を減便し、土曜日は58路線75系統で244便を減便、日曜日と祝日は56路線73系統で241便を減便します。
平日合計440便の減便は、2020年12月の950便に次ぐ過去2番目の規模です。
同社は2月中にも北海道運輸局に路線と系統の廃止、運行回数の変更を届け出する予定です。
運転手の労働規制強化に伴う「2024年問題」などを背景にバスの運転手不足は深刻化しています。
取材に対し同社は、「運転手が不足し、ダイヤが維持できなくなった。苦渋の決断だった」とコメントしています。