<ススキノ首切断事件>『首を拾っただけなのになぜ外に出られない』精神鑑定中の娘・田村瑠奈被告の”発言”を 母親・浩子被告が証言 まもなく父親・修被告の8回目裁判開廷 被告人質問で何を語るのか 札幌市
■「首を拾っただけなのになぜ外に出られない」
札幌・ススキノのホテルで男性が殺害され、親子3人が逮捕された事件。
父親・田村修被告の8回目の裁判員裁判が2月5日午前11時から開かれ、被告人質問が行われる予定です。
この事件は2023年7月、ススキノのホテルで男性を殺害後、首を切断し頭部を持ち去ったとして田村瑠奈被告が殺人などの罪で、両親が殺人や死体遺棄などを手助けした罪で逮捕・起訴されたものです。
2月4日の裁判で、弁護側による浩子被告への証人尋問が行われ、浩子被告は現在、精神鑑定中の娘・瑠奈被告の発言について証言しました。
「瑠奈被告は事件の動機について、取り調べた警察や検察、弁護人にどのように話しているか聞いていますか?」(弁護側)
「弁護人からは、動機どころか、事件を起こしたという話もしていなくて、『首を拾っただけなのに』という最初の話から進んだことは何もなく、『なぜ自分は外に出られないんだ』と言っていると聞いています」(浩子被告)
■多重人格か…「シンシア」「ルル―」「ベイビー」「ジェフ」
これまでの裁判で、瑠奈被告にさまざまな人格があったと、両親は証言しています。
「瑠奈被告が被害男性を殺したと考えなかったか?」 (弁護側)
「その時は考えていなかった」(浩子被告)
「誰が殺したのか?」(弁護側)
「そのような過酷なことができるのは、シンシアさんだと思う。ルルーやベイビーは激しいことをやるキャラクターではない」(浩子被告)
「ジェフはどんな存在?」(弁護側)
「とても大切なパートナー」(浩子被告)
「Qいつごろから?」(弁護側)
「何年か前から。大好きではなかったが、だんだん切り離せない存在になって、ほぼ毎日ジェフの話が出てきていた」(浩子被告)
「きょうのメークはジェフがしてくれたと言っていた。ふと斜め上を見て『今ジェフと話していた』と言われた。買い物に行ったときに『化粧品をジェフが選んでくれた』と言っていた」(浩子被告)
「シンシア」「ルル―」「ベイビー」、そして「ジェフ」。
これらは全部、瑠奈被告の”魂”のことだといいます。
浩子被告は「18歳のときに『瑠奈は死んだ』」と瑠奈被告から告げられたそうです。
殺人などの罪で起訴されている瑠奈被告は精神鑑定中で、公判の見通しは立っていません。