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敬老パス問題「どうして高齢者の交通費まで現役世代が…」「われわれも払ってきた」 “世代間の対立”浮き彫り‐札幌市が高齢化による事業費増加で上限7万円→4万円に引き下げで最終調整

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 「どうして(高齢者の)交通費までわれわれの給料から払わないといけないんですかね?」(札幌市民 20代)


 「われわれも払ってきたんだよ!」(札幌市民 高齢者)

 世代間の対立が浮き彫りとなっています。

「敬老パス」上限引き下げへ…背景に事業費の増加

敬老パス

敬老パス

 高齢者の地下鉄やバスの料金を補助する、札幌市のいわゆる「敬老パス」制度。


 市は1年間の利用上限額を、現在の7万円から4万円に引き下げる内容で予算を組む方針を固めました。

 当初は2万円に引き下げた上で、歩数などに応じてポイントがもらえる制度へ移行する案を示しましたが、高齢者からの反発を受け案を修正。

 上限額を4万円にする一方、対象を70歳から75歳にするなどして2025年度予算に組み込む見通しです。

 背景にあるのは事業費の増加です。

 高齢化に伴い「敬老パス」の事業費は増加し、年間約50億円に。

 市民1人当たりの負担額は2800円に上ります。少子高齢化とともに今後も増えることが想定されます。

秋元市長

秋元市長

 2024年11月に行われた市民説明会では、秋元克広札幌市長自らが説明しました。


 「市の負担ということは税金です。働く世代の人たちが負担をしているわけです。若い人たちの負担感ということも考えていただきたい」(秋元 克広 札幌市長)

世代間の対立「高齢者の交通費まで払わないといけないのか…」

意見を言う高齢の札幌市民

意見を言う高齢の札幌市民

 しかし、高齢者の理解はなかなか得られません。


 「これから削られたら病院にも通院できなくなる」

 「いろいろ論議がありますけれど、若い世代と私たちの間に断絶や分断を作らないでほしい」(いずれも札幌市民 高齢者)

意見を言う20代男性

意見を言う20代男性

 一方で、20代の男性からは…。


 「対立をあおるなと言うのなら、現役世代の声も聞いてほしい。年金も介護も医療も福祉も現役世代が負担しているのに、どうして交通費までわれわれの給料から払わないといけないんですか?」(札幌市民 20代)

 「われわれも払ってきたんだよ!」(札幌市民 高齢者)

 「われわれも働いてきた!」(札幌市民 高齢者)

 市は4万円への引き下げを2026年度から行うことを目指しそのための予算案を議会に提出する方針です。

 市議会での議論が注目されます。



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