【発見から1週間 集団暴行事件を検証】恋愛のもつれ→ATMから現金十数万円引き落とし山分けか…逮捕された6人=恋人や友人の真の狙いは?
北海道江別市の公園で、大学生の長谷知哉さん(20)が服を脱がされた状態で発見されてから11月2日で1週間がたつ。
長谷さんは病院で死亡。恋人や友人の男女6人が集団暴行したとして、傷害致死などの疑いで逮捕された。交際相手の大学生・八木原亜麻容疑者(20)は「1年後に別れることを切り出された」と供述。恋愛をめぐるすれ違いから発展したとみられる。
ただ事件は異様な展開を見せる。友人で大学生の川村葉音容疑者(20)ら5人が長谷さんのキャッシュカードを使いATMから十数万円を引き落とし、山分けした疑いも…。
10月26日、北海道・江別市の公園で大学生の長谷知哉さんが服を着ていない状態で見つかり、その後死亡が確認された事件。長谷さんの顔などには多くのアザがあり、複数人から激しい暴行を受けたという。
「(犬が)近くまで行ったら、下10メートル先に人形かと思った。近くに行くのも怖かった」(目撃者の男性)
事件は10月25日深夜から翌日未明にかけて起きたとみられている。
逮捕されたのは長谷さんの交際相手の八木原亜麻容疑者(20)のほか、川村葉音容疑者(20)ら6人。16~18歳の少年少女も含まれる。
次々と明らかになる容疑者たちの足どり
川村容疑者ら5人が乗っているとみられる赤っぽい軽乗用車。長谷さんが発見される約3時間前の26日午前3時すぎ、国道沿いの防犯カメラが捉えていた。
車が向かったのは札幌市内のコンビニ。数人がATMのカメラに写っていたという。
5人のうち数人が長谷さんのキャッシュカードでATMから現金十数万円を引き出したという趣旨の供述をしていることが新たに分かった。
暗証番号は長谷さんに暴行を加える中で聞きだしたのか。
「現金は分け合った」(容疑者数人の供述より)
5人が移動に使った赤っぽい軽乗用車。警察は10月31日、北海道・釧路市内の関係先でこの車を押収している。