【JR貨物のデータ改ざん問題】国交省が室蘭市の施設を検査…会見で全貨物車両7000両の運行を止めた…農作物の輸送は?玉ねぎ農家は不安「ありとあらゆるものに影響が出てくると思う」北海道
北海道内の農家でも不安が高まっています。JR貨物の車両組み立て作業時のデータ改ざん問題で、JR貨物はすべての貨物車両の運行を止めたと11日に発表しました。
JR貨物によりますと、車軸に車輪をはめる組み立て作業の時に、圧力が基準値を超えていたにも関わらず、検査を終えたり、データを改ざんしたということです。
不正があったのは室蘭市の輪西車両所など3か所で組み立てられた機関車4両、貨物車両560両で、このうち室蘭は半数以上の309両に上ります。
JR貨物は11日午後の会見で、すべての貨物車両7000両の運行を止めたと明らかにしました。新たに不正の可能性がある車両が300両見つかり、確認が必要になったためです。
北海道内の玉ねぎやじゃがいもなどの多くは、本州に貨物列車で輸送しています。出荷最盛期を迎えるこの時期に、タマネギ農家は不安を隠せません。
「このまま(輸送が)滞ってしまったら、ありとあらゆるものの影響が出てくると思う。値段なども」(タマネギ農家)
JR貨物によりますと、運行再開の目処は立っていないということです。