【菅井さんの天気予報 7/24(水)】上川・留萌・空知地方で記録的な大雨 原因は“梅雨前線”!?北海道らしくない雨の降り方
(菅井貴子気象予報士が解説)午後5時30分現在
◆きょう24日(水)の気温
猛暑をさます雨となりました。
道内は4日ぶりに猛暑日から解放されましたが、
それでも、幕別町の最高気温は33.1℃で、
十勝地方で厳しい暑さが続きました。
一方、札幌は27.8℃で、前日より3℃低くなったほか、
オホーツク海側沿岸部は、前日より10℃以上低く、しのぎやすくなりました。
◆記録的な大雨
上川・留萌・空知地方に活発な雨雲がかかりました。
降り始めからの雨量は旭川市江丹別で200ミリを超えたほか、
記録的な大雨となった所が多くなりました。
短時間で集中して雨が降りましたので、川の水位が上がり、
雨竜川では昼前に氾濫が発生しました。
午後5時現在も、深川市、秩父別町、沼田町に洪水警報が発表されています。
◆雨の原因は…
梅雨前線が北海道周辺に北上しています。
昨日までの猛暑で、活動が活発で、低気圧も発生しやすい状態です。
さらに、日本の南の台風3号から暖湿流が流れ込み、
前線活動がさらに刺激されました。
北海道では、大気の状態が非常に不安定になり、
積乱雲が発達し、道北にかかりました。
蒸し暑い空気の中、まるで熱帯地方のような雨の降り方となり、
北海道では、珍しいことです。
◆今夜の雨
道北の大雨のピークは峠を越えて、
このあとは、十勝、釧路、根室地方で、雨が降りそうです。
今夜は、大雨の心配はなく、日付が変わるころ、天気が回復するでしょう。
ただ、これまでの雨で、地盤がゆるみ、川は増水していますので、
油断をしないようにして下さい。
◆あす25日(木)の天気・気温
回復して晴れる所が多いでしょう。
道東は、午後は、大気の状態がやや不安定で、にわか雨の所がありそうです。
道南は、夕方以降、雨が降るでしょう。
日中の気温は、前日と同じぐらいで、
帯広は30℃まで上がり、6日連続の真夏日となるでしょう。