「天狗の火渡り」伝統儀式の存続へ!"担い手&資金不足"に立ち向かう新たな取り組みも…『日程変更やクラウドファンディング』呼びかけ奮闘中 北海道古平町
成田昭彦 古平町長は、「若者が町を離れてもみこしを担いたいとその時期は帰ってくる祭り」と話し、地域おこし協力隊の森雅人さんは「火渡り会場の賑わい、町の人口の何倍も来るようなお客さんが押し寄せる現象はお祭りのトップだと思う」と誇らしげに語ります。
しかし、いまこの祭りが苦境に立たされています。背景には、人口減少と資金不足があります。祭りを担う人材やボランティアが減り、運営するための資金や設備の確保が厳しくなっているのです。
実行委員として長年祭りを見てきた横野治さんは「200人のスタッフの弁当代だけでも大変。祭りもそうだが、こういう文化を大切にしながら、人口が減っている中で、どう続けていくか考えた」と振り返ります。
そこで、7月10日~11日と決まっていた祭りの日程を、「土日なら何とか集まる」(横野さん)として、週末にあわせる形に変更。2024年は本祭を13日と14日に設定しました。
かつて町内を練り歩いていたみこしルートも、簡略化して負担を減らそうという取り組みを始めています。
そして資金面では少しでも運営費の役に立てればと「クラウドファンディング」を立ち上げ、協力を呼びかけています。目標金額は80万円。7月10日までの達成を目指しています。