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新千歳空港の案内看板の約8割を製作…看板施工業の「日宣」が破産手続き開始決定 負債総額は1億5000万円 コロナや物価高騰響く 北海道札幌市

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日宣が手掛けていた新千歳空港の案内看板(日宣のホームページより)

日宣が手掛けていた新千歳空港の案内看板(日宣のホームページより)

 札幌市白石区の看板施工業「日宣」が、札幌地裁から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、負債総額は約1億5000万円です。

 「日宣」は1984年設立の看板施工会社で、屋外の大型看板や屋内案内のサインシステム看板などの企画から設置まで手掛けていました。

 新千歳空港内の案内看板約8割を製作するなどの実績があり、ピーク時の1991年2月期には5億7400万円の売上高を計上していました。

日宣が手掛けていた新千歳空港の案内看板(日宣のホームページより)

日宣が手掛けていた新千歳空港の案内看板(日宣のホームページより)

 しかし、2004年2月期は2億1856万円まで落ち込み赤字になり、2014年2月期は8103万円にとどまり、債務超過に転落しました。

 コロナ禍で業況がさらに悪化し、近年は円安や物価高騰による資材の値上げの負担を価格転嫁できず、厳しい状況が続いていました。

 2023年9月には札幌市白石区菊水元町の本社の土地と建物を売却してしのいでいましたが、今後の業績回復が見込めなくなったことから、5月30日付けで札幌地裁に破産を申請しました。