職員室で同僚の現金7万5000円盗む…札幌市教委が30歳男性教師を"懲戒免職処分"に…警察の捜査を知り "盗んだ金" こっそり校長の靴箱に返す…「精神的不安定で気づいたら取ってしまった」北海道札幌市
札幌市北区の中学校の職員室で、同僚教師の机の引き出しに入っていたポーチから現金7万5000円を盗んだとして、札幌市教委は6月25日付で男性教師(30)を懲戒免職処分にしました。
札幌市教委によりますと、3年生の担任だった男性教師は2023年12月29日午前9時ごろ、自分の席の近くにある同僚教師の机の棚の引き出しからポーチを取り出し、現金7万5000円を盗みました。引き出しに鍵はかかっていませんでした。
当時、学校は冬休み中で、年末年始のため誰もいませんでしたが、男性教師は部活動の業務のため許可を得てひとり出勤していました。
同僚教師が年明けの2024年1月6日にポーチから現金がなくなっていることに気づき、校長に報告。校長は10日間ほど教職員に聞き取り調査しましたが犯人が分からず、1月15日に警察に被害届を出しました。
警察が指紋採取など実況見分を進めていたところ、1月21日に校長の靴箱に7万5000円が入った無記名の封筒が入っているのが見つかりました。
約1か月後の2月24日、男性教師は被害に遭った同僚教師に「自分がやった。校長の靴箱に入れたのも自分だ」と打ち明け、その後警察にも連絡しました。
警察は在宅捜査ののち、6月25日までに窃盗の疑いで男性教師を書類送検しました。
男性教師は盗んだことを認めていて「どうしてやったか分からない。精神的に不安定で気づいたらお金を取ってしまっていた」と話しています。
札幌市教委は6月25日付で男性教師を懲戒免職処分にしました。
山根直樹教育長は「児童・生徒の健全な育成を指導する責務にある教師がこのような不祥事を起こしたことは大変遺憾で、重く受け止めている。法令順守および服務規律確保の徹底に、より一層取り組む」としています。