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【クマ撃ちハンターが出動辞退】提示された日当わずか8500円…町は「報酬どうするかはまだ不透明。6月議会で議題としてあげるかは分からない」と回答…平行線のままヒグマ出没シーズン突入へ 北海道奈井江町

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ハンターへの報酬額をめぐり問題が(資料:クマの警戒にあたるハンター)

ハンターへの報酬額をめぐり問題が(資料:クマの警戒にあたるハンター)

北海道空知地方の奈井江町の猟友会がクマが出没した際の出動を辞退した問題。

理由のひとつになっているのが、出動した際に町からハンターに支払われる報酬額です。

町から提示された額は

町から提示された額は "日当8500円"

町は「報酬をどうするかはまだ不透明。6月議会で議題としてあげるかは分からない」としています。

これまでに町が提示した額は日当が8500円、発砲した場合は1万300円。

猟友会奈井江部会はあまりに額が低すぎるとして、クマ出没時のハンター出動を辞退する方針を決めました。




他自治体と比べて低い報酬額

他自治体と比べて低い報酬額

道内のほかの自治体では、札幌市が1回2万5300円、捕獲・運搬した場合3万6300円となっています。

島牧村は1日2万6900円、緊急時は1.5倍の4万300円、捕獲報奨金10万円が加算されます。

幌加内町は2023年にクマによる人身事故が起きたことを受け、1日6800円から1万5000円に引き上げました。

奈井江町はほかの自治体と比べて低い金額になっています。

「リスクの割には報酬が安い」と語る山岸部会長

「リスクの割には報酬が安い」と語る山岸部会長

北海道猟友会・砂川支部奈井江部会の山岸辰人部会長は取材に対し、「われわれは下請けだからこれでやってよと…こんなんじゃ採算とれない」と心情を打ち明けました。

奈井江部会は町へクマ出動時は1回あたり1人につき4万5000円などを報酬として支払うよう求めましたが、町からは「予算がないから難しい」と説明を受けました。

このため奈井江部会は18日付でハンターの出動を辞退するとの文書を三本英司奈井江町長に宛てに提出しました。

町は「報酬をどうするかはまだ不透明」

町は「報酬をどうするかはまだ不透明」

ハンターの出動辞退について町の担当者は「報酬をどうするかはまだ不透明。6月議会(6月19日~21日)で議題としてあげるかは分からない。猟友会と話し合いたい」と取材に回答しました。

山岸部会長は「文書を出して数日経つがまったく町から連絡ない。何も言ってこないんだから終わったことだと思う。必要であれば民間の会社やほかの猟友会に頼めばいい」と突き放します。