旭山動物園の男性職員について旭川市長が陳謝…供述しているのになぜ逮捕されない?…遺体の痕跡が見つからず立件のハードル高く 裁判で自供を覆したら立証が難しい 元検事が解説
「旭山動物園職員が警察の事情聴取を受けるという、重大な事態が発生しております。多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心より深くおわびを申し上げます」(旭川市 今津寛介市長)
旭川市の今津寛介市長は4月28日に臨時の記者会見を開き、市の職員が事情聴取を受けていることについて陳謝しました。
「警察の捜査員が、男性の自宅に入っていきました」(川瀬 雄也 記者)
警察は28日も旭山動物園に勤める30代の男性職員の自宅で捜索を行いました。
男性職員は任意の事情聴取に対し、妻の遺体を園内の焼却炉に遺棄し燃やしたと供述していて、殺害もほのめかしています。
関係者によりますと警察は焼却炉周辺の捜索をほぼ終えましたが、妻の安否に結びつく情報は見つかっていないということです。
動物園に勤める人から「本当にここで焼いたのだろうか?」という声も上がっています。
警察は焼却炉で燃やしたとみて捜査を進めていて、今後、専門機関での分析を進める見込みです。
捜査関係者によると、残された骨などの大きさにより分析にかかる時間が異なり、小さければ難しいといいます。
男性職員の供述は得られているものの、遺体が見つかっていない状況で事件として立件されるのか。
元検事の磯部真士弁護士は。
「遺体が一番の証拠になる。遺体が見つかった事件とは立証の難しさは全く違う。自白だけでは有罪にはできない。何らかの裏付け証拠が必要になる」(元検事 磯部真士弁護士)
自供だけでは裁判になった時、その内容を覆したり、黙秘に転じたりした場合、立証が難しくなるからだといいます。
「死体遺棄罪であれば遺体がなくても、ある程度の裏付けが取れれば起訴することは十分可能。一番重い殺人罪で起訴できるかは、とてもハードルが高くなる。遺体がない以上、死因が何か分からない」(磯部弁護士)
人気動物園を舞台にした衝撃的な供述。捜査の行方が注目されます。
殺人をほのめかし、死体遺棄についても男性が供述しているにもかかわらず、なぜ逮捕に至らないのでしょうか。
元検事の磯部弁護士によると、「自供だけでは起訴ができない。最も重要な証拠は遺体そのもの」だといいます。裁判になった際、もし自供の内容が覆されたり、黙秘に転じられたりした場合、一気に立証が困難になるためです。
このため、焼却炉から骨のかけらなどの手がかりが見つかり、自白を裏付ける物的証拠が出てくるかどうかが事件解決の鍵を握っています。
今後の捜査がどのような進展を見せるのか、注目が集まっています。






















