【地震・津波】北海道大学・地震火山研究観測センターの高橋浩晃教授に聞く―津波警報発表の地震「1968年の十勝沖地震と同様か」避難継続と寒さ対策を呼びかけ
12月8日午後11時33分頃、青森県東方沖を震源とする地震がありました。
震源地は、青森県東方沖(北緯41.0度、東経142.3度、八戸の東北東80km付近)で、震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は7.6と推定されます。
この地震で、道内の太平洋沿岸中部に津波警報が発表されました。対象地域の方は、今すぐ逃げてください。
この地震について、北海道大学の高橋浩晃教授に話を伺いました。
今回の地震について、北海道大学地震火山研究観測センターの高橋浩晃教授は「1968年の十勝沖地震と同じような地震」との見方を示しました。
高橋教授は、津波警報が出ている地域の住民に対し「しばらく避難を続けていただきたい」と呼びかけています。今回の地震が発生した震源の場所では、1968年にも同規模の大きな地震が発生しており、今回も同様の地震なのではないかということです。
寒さが厳しい冬の時期の避難となったことから、高橋教授は「可能であれば屋内の避難所に移動して、暖を取ることも検討してほしい」と話しています。避難した先でどうやって寒さをしのぐかが非常に重要だと指摘しました。
津波については「警報が出ている間は警戒が必要で、今しばらく避難を続けることが大事」と強調しています。
今後の注意点として、高橋教授は2つのポイントを挙げました。1つ目は引き続き津波への警戒です。2つ目は、今回非常に大きな地震だったため、余震や後発地震と呼ばれる後続の地震が起こる可能性があることです。「今後起こるかもしれない揺れや津波への警戒も同時にお願いしたい」と話しています。












