【バレーボール】札幌大谷中が全道大会5連覇達成 U16日本代表・小西出隼翔「世界で得た経験をチームに還元」――次は“日本一”へ
7月31日から8月2日に深川市と妹背牛町で開催された第55回北海道中学校バレーボール大会で、札幌大谷中学校男子は北海道イエロースターズU15との接戦を制し、大会5連覇を達成しました。
激戦を制し5連覇達成
7月の札幌地区予選でイエロースターズにフルセットの末に敗れていた札幌大谷中は悔しさを胸に雪辱を期して大会に臨みました。主将の元沢想選手は「足がつって後悔が残る負け方でした。全道では必ず借りを返そうと決め、2週間本気で練習しました」と語ります。
決勝第1セットは札幌大谷が序盤から主導権を握りました。エース小西出隼翔選手へのマークを交わし、多彩な攻撃で相手の反撃を振り切って25-22で先取します。第2セットでは一時リードを許しましたが、終盤に逆転し、セットカウント2-0で頂点に立ちました。
平本和久監督は、「準備してきたことを選手たちが力の限り発揮してくれた。感動するゲームを見せてくれました。イエスタさんも総合力が高く、最後はハートの勝負だった」と選手をたたえました。大会会場の妹背牛町は、監督が7年間指導していた思い出の地。「かつての教え子や関係者が応援に来てくれて感慨深かったです」と振り返りました。
世界基準の経験をチームに共有
U16日本代表の小西出選手は、直前までタイで開催されたアジア選手権に出場していました。「世界トップクラスのブロックをどう攻略するかを常に考えていました」と国際大会で得た学びを語り、「サーブレシーブを安定させ、1点ずつ丁寧に点を積み重ねる大切さ」をチームに伝えたといいます。決勝では足に張りが出る場面もありましたが、「準決勝からつりそうになっていましたが、チームメートがカバーしてくれました。自分以上に5人が力を発揮してくれた勝利です」とチームの成長を実感していました。
また、U16と中体連では使用球が異なるため、4号球への対応が課題としつつも「レセプションからスパイクへつなぐ基本を全国までに突き詰めたいです」と意欲をのぞかせます。