【無免許で授業する教師】北海道立高校3校で新たに発覚…言い訳は「代替教員が見つからなかった」「申請を忘れた」―生徒205人の単位は有効
北海道立高校3校で、教師が指導に必要な教科の教員免許を持たないまま、授業を行っていたことがわかりました。
広尾高校や湧別高校、中標津高校の3校で、授業を受けた生徒は計205人に上ります。
北海道教育委員会は学習指導要領に沿い、指導・評価されていたとし、単位は有効としています。
今年3月に釧路明輝高校で同様の事案が発覚したことを受け、本年度と昨年度を対象に道立高校全187校へ
一斉調査を実施。新たに3校が判明しました。
道教委によりますと、広尾高校では「商業・英語」の免許状を持った教師が、「情報」の授業を担当。湧別高校では「地理歴史」の教員が「公民」、中標津高校では「公民」の教師が「地理歴史」を教えていました。
現在は、教科の教員免許を持つ近隣高校の教師らが授業を担当しています。
広尾高校は「代替の教員が見つからなかった」、湧別高校と中標津高校は「教科外の申請を忘れていた」と説明しています。
道教委に免許教科外教科担任を申請し、許可を得ていれば、教員免許状のない教科を指導することは可能ですが、3校とも申請は出されていませんでした。
免許教科外教科担任の2023年度の申請は私立高校を含めて184件。3校は12日、生徒や保護者に臨時の説明会を開きます。
道教委はさらに過去2年分も調べる予定です。