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絶滅危惧種“オジロワシ”が散弾銃で撃たれる…衰弱していたところを保護すると左の翼を骨折し体内に弾が10個見つかる‐環境省が警察に通報「オジロワシは回復してきた」〈北海道千歳市〉

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保護された当時のオジロワシ(環境省撮影)

保護された当時のオジロワシ(環境省撮影)

 北海道千歳市で散弾銃で撃たれたオジロワシが見つかりました。


 体内に散弾銃の弾が10個見つかり、環境省は誤射ではなく狙われた可能性があるとしています。

 オジロワシが保護されたのは、北海道千歳市上長都の工場の敷地内です。

 近くの住民から「衰弱している鳥がいる」などと千歳市役所に連絡があり、6月2日午後4時ごろ環境省が保護しました。

 オジロワシは、左の翼が骨折していて飛べなくなっていました。保護される10~14日前に骨折したとみられます。骨折の原因は不明です。

レントゲン写真(左の翼が骨折、白い点が散弾銃の弾)提供:猛禽類医学研究所

レントゲン写真(左の翼が骨折、白い点が散弾銃の弾)提供:猛禽類医学研究所

 また、散弾銃で撃たれていて体内から弾が10個見つかりました。


 撃たれた傷はふさがっていて、いつ撃たれたのか分かっていませんが、弾は首から左足にかけて確認され、場所が偏っていないことなどから、環境省は誤射ではなく何者かがオジロワシを認識できる近い距離で正面から撃ったとみています。

レントゲン写真(白い点が散弾銃の弾)提供:猛禽類医学研究所

レントゲン写真(白い点が散弾銃の弾)提供:猛禽類医学研究所

 オジロワシは絶滅危惧種で、環境省は鳥獣保護管理法などに違反している可能性があるとして警察に通報したということです。


 オジロワシは当初、衰弱が激しかったものの治療を受け12日時点でエサも食べられるまでに回復していて、鉛中毒などの恐れもなく、環境省は飛べるようになれば屋外に放す予定だということです。


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