【財政難のマチで不祥事】公共施設の委託業者から副市長ら幹部が『接待』受ける…計27回約80万円分「焼肉食べたり飲み会するメンバーと“延長線上”で」＿市民から「許せない」怒りの声も〈北海道北見市〉

　財政難で市民に我慢を強いる中での不祥事です。

　北海道北見市の副市長ら複数の幹部が、公共施設の運営を委託している会社側から複数回、接待を受けていたことが分かりました。

北見都市施設管理公社のHP

　「どうしても現場をうまく回すいうことになると、市の方と調整しないとなかなか難しい」（北見都市施設管理公社 小林敬里社長）

　北見市から公共施設の運営を委託されている民間業者「北見都市施設管理公社」の社長は、当時教育長だった武田副市長や市の幹部らに飲食など複数回接待していたことを認めました。

北見都市施設管理公社のHP

　接待は2021年以降で27回、約80万円分になります。

接待の構図

　「職員が一緒に働いたことのある部下で、よく家で焼肉食べたり飲み会やったりするメンバーがほとんどでして。その延長線上でこのような形になった」（小林社長）

　この会社は遊園地など、少なくとも5つの公共施設の管理・運営を北見市から委託されていました。

　接待した社長は元市役所の職員で、副市長は後輩、市の幹部のほとんどは元部下でした。

　両者には利害関係があるとみられ、武田副市長や幹部は、北見市が定めるコンプライアンス違反の可能性があります。

財政難によりまだ水が出ない噴水

　北見市内では財政難で8か所の噴水がストップ。

　この公園も6月は水がでません。

　我慢を強いられる中での不祥事に市民は…。

　「許せませんね、上の人たちがそんなことしてるんだったらもうみんなついていかないと思いますよ。一般市民も」（北見市民）

北見市 武田雅弘副市長

　武田副市長は会見で2年前に1度、接待を受けたことを認め、謝罪しました。

　「昔の同僚が私の教育長の就任を祝ってくれる場との認識だった」（北見市 武田雅弘副市長）

　辻市長は「今後、事実関係が確認でき次第、職員の処分などを検討する」としています。