「ガザの戦場から逃げたい…飛行機代を」"戦場の看護師の女"が40代男性にSOS…さらに"上司の将軍"も登場!プライベートジェット代1800万円詐取もくろむも"ダマサレタふり作戦"で受け子の女を逮捕
北海道釧路市で、SNSを通じて知り合った“戦場看護師の女”を名乗る人物に、現金1800万円を渡そうとした男性が警察に相談。「だまされたふり作戦」で、現金を受け取りに来た女が逮捕されました。
詐欺未遂の現行犯で逮捕されたのは、名古屋市に住む自称清掃員の女(47)です。
女は氏名不詳の共犯者と共謀し、釧路市の40代男性から、現金1800万円をだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いがもたれています。
警察によりますと、3月上旬から男性のSNSに“ガザ地区の戦場で看護師として働いている女”を名乗るものから接触があり、「戦場から抜け出して日本に行きたい」「飛行機がないと出られない」などと繰り返し助けを求めるメッセージが寄せられました。
その後、“看護師の上司”を名乗る“将軍”と称する人物からもメッセージが届き、「プライベートジェットや乗り継ぎ便の航空券代として、最大で1万7500ドル(約250万円)かかる」と伝えられました。
さらに、"将軍"は被害男性の所持金を尋ね、男性が払える金額を伝えたということです。
およそ3か月間にわたるSNSでのやり取りの末、6月上旬、「代理人が受け取りに伺う」と連絡を受けた男性が不審に思い、警察に相談しました。
警察は捜査を進めながら6月8日午後、被害男性に扮した警察官が、待ち合わせ場所の釧路市北大通14丁目(JR釧路駅付近)で、金を受け取りに現れた女をその場で現行犯逮捕しました。
女は、ロマンス詐欺の"受け子"とみられていて、調べに対し「お金を受け取ろうとはしたが、詐欺のお金だとは知らなかった」と容疑を否認しています。
警察は、組織的なSNS型ロマンス詐欺の一環とみて、背後に指示役や他の共犯者がいるとみて捜査を進めています。