【500万円詐欺未遂】「電話代の未納料金がある」→警察官を名乗る男がLINE交換“ニセ警察手帳の画像”を送り70代女性に現金の送り方を細かく指示ー北海道根室市
■「電話代の未納料金がある」と自動音声の電話…その後
5月22日から28日までの間に、北海道根室市に住む70代の女性が現金500万円をだまし取られそうになる特殊詐欺未遂事件がありました。
警察は当時の写真を公開するなどして注意を呼びかけています。
警察によりますと、22日に女性のもとに「電話代の未納料金がある」と自動音声の電話があり、通信会社の社員を名乗る男につながりました。
男が女性の名前や住所、生年月日などを知っていたことから女性は男の話を信用し、男から「大阪府の警察に電話しろ」と言われ、指定された電話番号に連絡をしたということです。
そこで大阪府警の捜査2課の警察官を名乗る男につながりました。
■警察官を名乗る男は現金を郵送してほしいとLINEの交換を持ちかける
警察官を名乗る男は、詐欺の被害金が女性の口座に振り込まれているかもしれないから現金を郵送してほしいとLINEの交換を持ちかけ、女性は男とLINE交換をしました。
男は女性に偽の警察手帳の画像を送り、後日ビデオ通話で段ボールの購入や配達伝票の品名には本と書くこと、「お金を引き出す時には身内に不幸があってお金が必要と言え」などと女性に指示しました。
■詐欺と少しでも感じたら警察相談専用窓口「♯9110」に連絡を
女性は指示された通りにして、27日に北海道根室市の運送会社の営業所で現金500万円が入った段ボールの発送手続きを行いました。
翌日、5月28日付の新聞に別の偽の警察官を名乗る特殊詐欺の記事を女性が見たことから、女性は警察に相談し、今回の事件が発覚しました。段ボールは相手先に届く前だったので、被害は免れました。
警察は、警察官がLINEを交換したり警察手帳の画像を送ることはないことや、詐欺と少しでも感じたら警察相談専用窓口「♯9110」に連絡するよう注意を呼びかけています。