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【高梨沙羅インタビュー・前編】混合団体メンバー打診に「はい」と言えなかった――ミラノ・コルティナ五輪、葛藤の1日

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高梨沙羅選手とインタビュアーの北海道文化放送・中村剛大アナと千須和侑里子アナ

――それぞれの役割みたいなものがすごく際立っていたのかなと思いましたが。
 「やっぱりみんなキャラが立っているというか、個性的な人たちばかりなので、私の役割もおのずと生まれてくるのかなと思いますけど、やっぱり二階堂選手が場を盛り上げてくれる隊長みたいな感じ。それにボケを突っ込むみたいな感じの小林選手の役割だったり、しっかり者の丸山選手であったり。本当にこの文言がうまくはまる人たちって感じです」

――高梨さんはどういうポジションになりますか。
 「私はちょっと、どうですかね。ポジションをつけてもらいたいです。ちょっと自分で自分のことは分からないですね」

――二階堂選手みたいな立ち位置の選手って近年いなかったですよね
 「なんかこう、勢いで押し切るみたいな、明るい雰囲気の役割の子がいなかったかなって思うので、すごく明るいチームだと思います」

――プレッシャーがかかる大舞台で、その明るさや仲間の存在はやはり大きいでしょうか。
 「そうですね、助けられますね。精神面が大事なスポーツでもあるので、そういった中でのびのびと競技をさせていただける環境もすごくありがたいですね」

――大きい舞台を乗り越えてきたご自身なりのプレッシャーや緊張との向き合い方、乗り越え方はつかんでいますか。
 「なかなか緊張をコントロールするって難しいことだと思うんですけど、緊張感っていうものはやはり必要なものだと思うので、いい緊張を保ちながら飛べるのがベストだと思います」

――高梨さんが飛んだ後、伊藤有希さんが出迎えてくれたシーンは忘れられない、心を打つシーンでした。
 「やはり4年前に有希さんと取るはずだったメダルだったので、メダルを取れたのが確定した瞬間に寄り添って抱きしめてくださったので、そこで何を話したとかではないんですけど、やはり自然と感情が抑えられなくて、涙が出てしまった感じではあります」

――「4年前の悔しさはオリンピックでしか返せない」と言っていましたが、そのあたりの思いは。
 「間違いないと思います。やはりミックス(混合団体)に選ばれてからの1日がすごく長く感じましたし、ものすごく緊張していたと思いますが、寄り添ってくれる有希さんの存在、支えてくれるチームの存在のおかげで飛ばせてもらえたので、そういう場にいられたことが本当に幸せです」

――ノーマルヒルを飛んだ後での混合団体でも緊張はありましたか。
 「ノーマルヒル飛んでから選手が選ばれるという中で、ミックスの選手に選んでいただきましたが、そこで『はい』とは即決できませんでした。その次の日もトレーニングができたので、『トレーニングを見て判断してください』という回答をさせていただきました。そこで飛んで、『やはりミックスをお願いします』とおっしゃっていただいて、そこで覚悟を決めて。自分の全力を投じた1日だったかなと思います」

――打診を受けた時に『はい』と即答できなかったのは、どんな思いがあったからですか。
 「完全に自信があったわけでもないので、そこでもう1日、判断をして欲しいという中で、変えさせていただきました」

――そこで覚悟を決めてメダルを獲得した今、気持ちが一歩前に向いた実感はありますか。
 「メダルを取ることができて、みんなで取ったメダルだと思いますし、そこで4年前をいろいろ思うことがありますけど、そこでピリオドが打てたかなとは思います」




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