【高梨沙羅インタビュー・前編】混合団体メンバー打診に「はい」と言えなかった――ミラノ・コルティナ五輪、葛藤の1日
仲間に支えられて飛べた2本、そして「はい」と言えなかった1日

高梨沙羅選手
――オリンピックの話もぜひ聞かせてください。高梨さんにとっては 4大会連続のオリンピックでした。少し時間が経ちましたが、今回はどんな大会になりましたか?
「4年前は、まさか自分がもう一度スキージャンプを続けるとは思っていないですし、オリンピックの舞台にもう一度立てるとも考えられていなかったので。その舞台に立てたのも、本当にチームの支えであったり、遠くから応援してくださる皆様の力でオリンピックの舞台にまた立つことができて、混合団体で銅メダルを取らせていただいたので、本当にすごく感謝の気持ちでいっぱいで、みんなの思いが詰まったメダルを北海道に持って帰ってくることができて、ほっとしています」
――『自分の力以上のジャンプが出せた』という言葉が印象的でしたが、改めてその思いはどこから来たのでしょうか
「やっぱり、その試合に出る前日からすごく緊張していて、周りのチームのみんなにもちょっと気を使わせてしまったかなと思います。チーム戦は4人で戦うので、1人目が丸山選手。2人目が小林選手で、3番目が私で、4番目が二階堂選手でしたが、1本目の(丸山)希ちゃんのジャンプからもすごくパワーをいただいて、2人目の小林選手もずっと同じリフトに乗っていてくれたんですけど、何を言うわけでもなく、ずっと寄り添っていてくれたり。飛ぶ前にスタート台に行くっていう時に、二階堂選手が肩を抱えて『僕が何とかするんで、沙羅さんは楽しく飛んでください』って言ってくださった言葉とか、すごくチームに元気づけられ、支えられて飛べた2本なので、本当に自分が実力以上のものが出せた2本だったと思います」
――ジャンプファンとして見てきた中で、すごくいいチームでした。
「そうですね。このチームだからこそ取れたメダルですし、チーム以外の、遠くから応援してくださる方々の声や力が届いてのメダルだったと思うので。本当にチームの雰囲気も1年間ずっとそれで戦わせていただけて。普通に家族以上に一緒にいる、もはや家族なので、その中に自分も居られて幸せな時間でした」










