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【コンサドーレ】「真似したって何も始まらない」“描く理想像はオリジナル”深井一希独占インタビュー(2)度重なる試練から這い上がり続けた“不屈の男”の足跡をたどる(コンサラボ/UHB北海道文化放送)

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「とにかくこのチーム・アカデミーを強くすることに全力を尽くして」

現役引退会見で思いを吐露する深井一希

 "クラブに変化を"。深井一希は、アカデミー指導者として具現化させていくことになる。

 「自分は何もわからない状態で(指導者の世界に)入るので、たくさん勉強して学んでいかないといけないのと同時に、僕も実際に選手としてそうだったんですけど、人として魅力があったり、この人についていきたいと思えなければ、サッカーのことを言われても耳に入ってこない。そういったところは自分がよくわかっているので、まずは人として自分がしっかりしていかなきゃならない。自分をもう一回見つめ直して頑張っていきたい。自分の名前だったり、キャリアだったりというのは関係なく、その選手を成長させるために寄り添っていきたいと思います」。

 数年前、札幌市内のサウナで、香港プレミアリーグの中断期間を北海道で過ごしていた同期の神田夢実に、指導法・練習メニューについて語る彼に鉢合わせたことがある。リフレッシュの最中にあっても、サッカーに頭を巡らせる深井一希であれば、「選手のために寄り添う」ことなど、実に容易いのではないだろうか。

 影響を受けた指導者を尋ねると、「そこはやっぱりミシャさん。何をどうしたら、という落とし込みのところはやはり凄かったですし、自分もしっかり学ばなきゃいけないかなと思います」と、やはり名将の名が挙がった。それでも、描くフットボール像は深井一希のオリジナル。

 -ペトロヴィッチ監督のようなサッカーを目指す?

 「いや、サッカー自体は自分の思っているものを。シャビ・アロンソ(レアル・マドリード監督)のサッカーが好きだとかもありますけど、真似したって何も始まらないので」

 これからは、アカデミー黄金期を再び築くミッションを掲げつつ、トップチームの指揮が可能となるJFAProライセンス取得に向かっていくこととなる。どちらの道のりも、決して平坦ではない。しかし、“深井一希であればこそ”。彼の存在は、そんな希望を抱かせる。今後もクラブの大きな財産のひとつとして、残り続けていく“不屈”の精神。他の誰にも真似できないサッカー人生を送ってきた男の第2章が、いま始まる。(了)


 引退翌日に行った深井一希独占インタビューは、12月24日(水)の「コンサラボ」(UHB北海道文化放送・北海道ローカル放送)で余すところなく放送します。




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