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【スキージャンプ】伊藤有希ラストシーズンへ 現役引退を決断した時の心境とは「飛べなくなったからではなく、飛べるようになって夢や目標を叶えたから―」

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葛西紀明さんと伊藤有希選手

―葛西さんにはいつ伝えたのか
「(2025シーズンの)最終戦が終わるまでは両親にしか伝えていなかったんですけど、シーズン終了した時点でジャンプが終わった瞬間に直接伝えました」

―葛西さんから返ってきた言葉は
「一言目は『イヤだ!』と言われたんですけど、そのあとに引退を決断した経緯や気持ちを伝えるとしっかり話を聞いてくださって、最後の1年も一緒に飛ぶよと言ってくださいました」

ジャンプ前の真剣な表情

―ワールドカップで10勝目をあげ、今年のサマーグランプリでも優勝、ジャンパーとして一線級の結果を出し続けている中での引退に葛藤や迷いはなかったのか
「飛べなくなったからやめるわけじゃなくて、むしろ飛べるようになって今までの自分の目標や夢を叶えて、最高の状態になれたからやめるという感覚なのかなと思っていて、もう空を飛ぶ方法が分からなくなってやめるというのは嫌でしたし、自分が最高の位置に達した時点で引退を決められたのは理想の形でした。このまま上手くシーズンを終えられれば、最後まで自分はジャンプが好きだったな、楽しかったなという気持ちで終えられるんじゃないかなと思っています」

練習中もスタッフへの気づかいを忘れない人格者

―ミラノ・コルティナ五輪で「今までのオリンピックの中で一番空が綺麗に見えた」と話した時に湧き上がってきた感情は
「皆さん生活していて日々何かに追われたり、地面を歩いているわけで、空を見上げる機会ってすごく少ないと思うんです。オリンピックは自分にとってベストなコンディションで臨めたわけではないので、なかなか空を見上げるのも難しいようなシチュエーションだったんですけど、その中でもオリンピックの空を見られた、そしてその空が綺麗だと感じられたのは、良いパフォーマンスを見せられたわけではないですけど、自分の中では今まででいちばん最高のオリンピックになったんじゃないかなと思いましたね」

―「メダルは取れなかったけど、こういう経験をさせていただいて、携わってくださった方々が私にとって金メダル以上に大切なものだと感じた」というコメントについては
「正直ずば抜けた才能は持ち合わせていなかったんですけど、生まれたときから周りの方々や環境に恵まれてここまで育てていただいたので、そういう思いが強かったですし、(オリンピック)4大会も出場させていただいたのにメダルが取れなかったからこそ感じたこともあると思うんです。もしメダルが取れていたらやっぱりメダルを取れた嬉しさの方が勝ると思うので、そこの背景にしっかりフォーカスを当てるのは難しかったと思うんですけど、メダルが取れなかったからこそ、それでも自分は金メダルを取れたと思わせてくださった皆さんの応援やかけてくださった言葉、サポートを実感できて、4回オリンピックに出させていただいて本当に幸せだったなと思います」




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