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【コンサドーレ】宮澤裕樹を知る甲府のふたり “かつてのチームメート”大塚真司監督と”後輩”平塚悠知 今シーズン最長プレー”札幌のバンディエラ”との再会に特別な感情を抱く

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甲府戦で後半9分から途中出場したMF宮澤裕樹選手

 明治安田J2リーグ第7節、北海道コンサドーレ札幌(15位)は3月29日(土)大和ハウスプレミストドーム(札幌市豊平区)で、ヴァンフォーレ甲府(18位)と対戦し、0-1で敗れました。

 前半に先制を許して迎えた後半9分、劣勢の状況を打破すべく岩政大樹監督(43)がピッチに送り込んだのは、チーム一筋18年目のMF宮澤裕樹選手(35・伊達市出身/室蘭大谷高 ※当時)でした。得点には至らなかったものの、チームのビルドアップに安定感を生んだベテランは、今シーズン最長のプレータイムを記録しました。

 対戦相手の甲府には、この再会に特別な感情を抱くふたりがいます。

 ひとりは宮澤選手が「本当に仲良くしてもらった。新人の時に優しく声をかけてくれた先輩」と話す大塚真司監督(49)。現役時代、2006年から引退を決意した2008年までコンサドーレに在籍し、主にボランチとしてプレーしました。現役最終年となった2008年に、室蘭大谷高(現・北海道大谷室蘭高)から入団したのが、宮澤選手。

 甲府の指揮官は「高校から入ってきて、口数の少ない淡々としたやつで」とルーキーイヤーの初々しさを懐かしがった一方で「他人をリスペクトできる本当に素晴らしい人間」と当時を回顧しました。

 月日は流れ、今やコンサドーレのフィールドプレーヤー最年長となった宮澤選手を「まだ現役でやっているのは素晴らしい」と称えた上で、試合後には「もうちょっと(現役生活)頑張れよ」と声をかけたことを明かし、後輩の1日でも長い現役生活継続を望みました。

「プロサッカー選手になって、このドームでサッカーをすることが憧れだった」

コンサドーレ一筋18年目のシーズンを闘うMF宮澤裕樹選手(提供:北海道コンサドーレ札幌)

 地元・プレミストドーム初出場に特別な感情を抱くのが、この試合唯一のゴールを演出した甲府のMF平塚悠知選手(28・豊浦町出身/北海道大谷室蘭高~札幌大)。コンサドーレについて、「(札幌大時代に)練習参加も、練習試合もいっぱいした。色々な思い入れのあるチームと対戦できて、すごく楽しかった」と話しました。

 宮澤選手と同じ、胆振地方でサッカーを始めた平塚選手。「僕の兄が宮澤さんと同い年で登別大谷高にいて、(全国高校サッカー)選手権の北海道大会決勝で対戦していた。多分、兄も喜んでいるんじゃないかな」とエピソードも披露しました。

 遠くない縁を感じる7歳年上の大先輩の選手キャリアをなぞるように、北海道大谷室蘭高へ進学した平塚選手は、憧れの存在とのJリーグという舞台での邂逅に、「僕が(全国高校サッカー)選手権を見ていたときの大スター。選手権で活躍したいという気持ちも、宮澤さんのプレーを見て生まれた。プロとして対戦できて凄くよかった。感慨深いです」と笑顔を浮かべました。

 ここまでホームでの勝利がないコンサドーレ。開幕6試合勝利なしで迎えた昨シーズンのJ1第7節vsガンバ大阪(〇1-0)では決勝点。サポーターにホーム初勝利をもたらし、試合後のヒーローインタビューでは「やっぱ俺でしょ」というコメントを残した宮澤選手。4月5日(土)に行われる次節vs徳島ヴォルティス(H)で、その再現が期待されます。




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