【北海道マラソン2026】名門・旭化成で社会人1年目の夏に挑む塩出翔太「一発ギャフンと言わせたい」
名門・旭化成を選んだ理由「好きだけじゃ走れない」

塩出翔太選手(左)と大六野秀畝選手(右)
進路に選んだのは、実業団屈指の名門だった。
「逃げられない環境でやりたいという思いがありました。やるなら強いチームでやりたい。妥協したくなかったので、強いチームに入ってしっかり走るという気持ちで旭化成を選びました」
学生時代と異なり、走ることは仕事にもなった。会社を背負い、報酬を受けて競技に向き合う責任が、日々の練習に対する意識を変えた。
「お金をいただいている以上、ある程度結果を残さないといけない。好きだけじゃ走れないなっていうことは感じています」
青学大で過ごした4年間は、競技面でも精神面でも今につながっている。
「めったにできない経験だったと思います。陸上を続ける中で、チームスポーツで勝つ経験はこれから先もなかなかできないと思うので、本当にいい経験でした」
大学時代の練習は、現在の自分の状態を測る基準にもなっている。
「実業団に入っても、大学時代の練習と比べて、これができているからレースもこれくらいいけるだろう、という一つの指標になっています」
原晋監督から学んだのは、競技以前の部分でもあった。生活規律や時間管理、チーム内で意見をすり合わせることの重要性だ。
「監督がテレビでも話されていますが、私生活の面では本当に厳しい方でした。時間の徹底や、寮でのルールもそうですし、ミーティングも多かったです」
「チームの意見をすり合わせることの大切さを、大学の中で感じました」
同期・黒田朝日への悔しさ「一発ギャフンと言わせたい」

夏のマラソンで結果を残す
今年2月の別大では、同学年の黒田朝日(GMOインターネットグループ)がMGC出場権を手にした。一方の塩出は途中棄権。そこには、尊敬と悔しさの両方が残った。
「本当に、すごいなと思いました。取るだろうなとは思っていましたし、大学3年のころからマラソンにチャレンジして結果を出していたので、年間を通じた結果を見ても取るんだろうなという感じはありました」
別大で塩出は、黒田の走りを頼りにしながら勝負する展開を思い描いていた。
「彼についていって、最後に体力を残して勝負できるかというプランでした。でも、全く歯が立たなかった。自分にとっては初めて本格的に走るマラソンでもあって、走り方も正直よく分からなかったです」
「すごいという気持ちがある反面、悔しいという気持ちも半分ありました」
大学卒業後は所属が分かれ、駅伝でもライバルとして対戦することになる。
「もちろん意識しています。同期ですし、これからは全く別のチームで、駅伝でもGMOがライバルになってくると思います。黒田を意識して駅伝やマラソンに取り組んでいきたいです」
だからこそ、夏のマラソンで結果を残す意味は大きい。
「夏のマラソンで取れたらインパクトを与えられると思います。自分も駅伝やほかのマラソンに向けて集中して練習することができると思うので、取って一発ギャフンと言わせたいという気持ちはあります」









