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【高梨沙羅インタビュー・後編】銅メダルの先に見据える未来と、恩師と仲間への感謝、ジャンプ界への恩返し

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高梨沙羅選手

 ノルディックスキー・ジャンプでミラノ・コルティナ五輪混合団体の銅メダルを獲得した高梨沙羅選手。後編では、原田雅彦・全日本スキー連盟会長、伊藤有希選手、山田いずみさんから寄せられたビデオメッセージに感謝の気持ちを語ったほか、女子ジャンプ界への思い、次世代への願い、そして今後の目標について聞きました。

――高梨選手にゆかりのある方々からメッセージをいただいております。
 原田雅彦・全日本スキー連盟会長「高梨選手、本当に銅メダル獲得おめでとうございます。 いろんなプレッシャーがあったと思います。そんな中で、非常に高梨選手らしいジャンプで距離を伸ばして、チームで力を合わせた素晴らしい銅メダルだったと思います。本当におめでとうございます。日本中が彼女のメダルに期待をしていたんですけど、4人でうれしそうにメダルをかけてもらう姿に、私も非常に感動しました。これからもまだまだ元気よく笑顔で、飛んでほしいなと思いますね。自分が納得するまでずっと飛んでいってほしいです。その姿をみんなが追い求めるんだと思いますよ」

 伊藤有希選手「沙羅ちゃーん、北海道にお帰りなさい。美味しいものをたくさん食べて充電してゆっくり休んでください」

――混合団体で銅メダルを取った後すぐに高梨選手と2人でハグする場面がありましたが、その場面でどんな声をかけましたか
 伊藤有希選手「私は結構ハッピーな感じで、『おめでとう!』みたいな感じで行ったんですけど、本当に顔見た瞬間、高梨選手の方がもう泣き顔になってしまって。それを見たら自分も涙を止めることはできなかったです。でも、高梨選手の思いっていうのは自分自身も感じていましたし、それで高梨選手も次に進むことができると思ったので、本当によかったなって思います」

原田雅彦・全日本スキー連盟会長

 山田いずみさん「沙羅、約束通りメダルを持って遊びに来てくれるのを楽しみにしています。 いやもう、本当にほっとしたのと、沙羅のほっとした顔が見られてよかったなと思っています。 とにかくよく頑張ったなという気持ちでした。あとは『ありがとう』ですね。私ももうスキージャンプから離れているので、1ファンとして見させていただいていて、やっぱり4年乗り越えて、あの舞台で結果を出したことに、私も勇気をもらったし、たぶん見てらっしゃる視聴者の方たちもみんな勇気をもらったと思うので、そういった意味でありがとうという気持ちでした。とりあえず、落ち着いたらメダル持って遊びに行きますって言ってくれていたので、なかなか来ないなと思ってます(笑)」

――メッセージご覧になっていかがですか。
 「本当に貴重な時間を使ってメッセージをいただいてありがとうございます。やはり本当にたくさんの人に支えてもらって取れたメダルなので、早く見せに行かなきゃと思っているので、この期間いる中で見せに行けたらいいなと思います」

山田いずみさんは、今も変わらない憧れの存在

ビデオメッセージを送る山田いずみさん

――山田いずみさんはジャンプ界から離れましたが、改めてどんな存在ですか。
 「私にとっては、この世界を目指すきっかけになった憧れの選手ですし、女子ジャンプが何もない時代から、みんなをまとめて引っ張っていってくださった方です。ワールドカップができ始めて、世界選手権ができて、オリンピックができて――その舞台に自分が立たせていただけている。いずみさんたちがいなくなった時に、自分は若手の子たちに何ができるかなって考えた時に、活躍の場を整えたり、その場を作ったりすることが自分の役割かなとも思っています。この4年間はいろんな試行錯誤がありましたし、いろんな活動もさせていただきました。それが全部正解かと言われると分からないですけど、未来を担う子どもたちの活躍の場を、これからも整えていけたらと思っています」

―― 10 年ほど前は国内大会の出場者が6 人、7 人ほどだったのが、今は30人、40人になっています。
 「そうですね。やっぱり盛り上がってきているので、その道を作ってくれたのもいずみさんだと思いますし、これからは自分が、いずみさんに憧れたように、憧れられる選手になっていきたいなと思います」

――ジャンプを始めたきっかけや、憧れの選手として高梨さんの名前をあげるジャンパーも多いですが、第一線を走っている感覚はありますか。
 「あまり自分が先陣を切っているという感覚はないですが、やっぱり自分も背中を見て学んできたからこそ、若手の子たちにも何かを伝えられるような存在でいなきゃいけないとも思っています。まだまだ勉強をしている感じですけど、もっと吸収して、教えられるものを増やしていきたい」

――ジャンプ界の進化に向けて、もっと環境を整えたいという思いは、どんなところから感じていますか。
 「そういう場がないと世に出ることはないと思うので、試合を作ったり、ジャンプ台周辺の環境を整えたりということをメインにやっています。でも、もっと応援してくださる方々と近いジャンプ台の方が楽しいと思うので、応援してくださる方々と選手が一緒に、楽しい環境を作っていけるようにしたいと思います。やっぱり見ていて楽しくないと、山は結構遠いので行けないなって思うんですよね。楽しい場をもっとこれからも作っていきたいですし、それでスキージャンプに少しでも興味を持っていただけたらなと思います」

伊藤有希選手は「お姉さんを超えて、お母さんみたいな存在」

伊藤有希選手

――伊藤有希選手、学年は先輩ですが、本当に長い間、一緒に世界を戦ってきた存在ですよね
 「やはり有希さんの背中を見て勉強させていただいているので、そういうところも若手の子に伝えられたらいいなと思います」

――どんな存在ですか。お姉さんのような感覚ですか。
 「お姉さんを超えて、お母さんぐらいの器の広さがあるので、本当に有希さんがいないとチームが回らないというか。楽しい、お姉さんというか、お母さんというか」

――10 代の頃からずっと世界を一緒に転戦してきて、関係性って変わったりはしませんか。
 「変わらないですね、ずっと。入った頃からもう有希さんがお手本という感じだったので、その関係は変わらないです」

――ジャンパーとしてのすごみをどう感じていますか。
 「そこへ自分を持っていく力がすごいですよね。シーズン初めというか、夏場の頃は絶好調とは言っていなかったようにも見えてはいたので、そこから優勝に自分自身を持っていく、その過程が。すごく強い気持ちがないとそこへ持っていくことはできないと思うので、そういうメンタルの強さであったり、技術力の高さがすごく勉強になりますし、お手本にさせていただいています」

――同郷の先輩の原田さんも、現地でも見守っていました。
 「お忙しい中、時間を作っていただいてありがとうございます。見ているだけで自然と笑顔になってしまって、ホっとする存在です。地元の大先輩ですし。地元の大先輩って言うと、また失礼になるかもしれないですけど」

次の目標は世界選手権 子どもたちと北海道への思い

高梨沙羅選手

――今年30 歳ということで、今後のライフプランはどのように見据えていますか。
 「30歳になるので、もう少しこう落ち着いた大人の女性になれたらいいなとも思いつつ、競技としては来年、世界選手権がある年なので、そこに向けて頑張っていきたいと思います」

――人生の目標というか、夢はありますか。
 「常に思うのは、やはり憧れられる選手になることです。自分が小さい頃に山田いずみ選手を見て憧れを持って世界に出た記憶がすごく強いので、自分もそういうふうに憧れられるような選手になっていけたらなと思います。何かを与えられるものがある選手が理想です。なかなか気軽に体験できるスポーツではないので、そういったところで興味を持っていただけるのが一番かなと思います」

――オリンピックを終えたばかりですが、4 年後の次のオリンピックはどのように見ていますか。
 「現状はまだそこまでは考えられていないですが、大きな大会としては世界選手権がもう来年に迫っているので、そこへ向けて今回出た課題をしっかり生かしながらつなげていけたらと思います」

――活動を拝見していると、子供たちへの支援や貢献活動にも興味があると感じます。
 「子どもたちに好奇心を持ってもらったり、ワクワクした気持ちって絶対大事だと思うので、スキージャンプとは関係ないことかもしれないですけど、子どもたちの笑顔を少しでも広く、多くつなげていけたらと思いながら活動しています」

――将来、地元北海道でやりたいことというのはありますか。
 「もう少し活動を広げていきたいと思います。今はデフリンピックのサポーターも務めさせていただいていて、そういうところでも精力的に活動できたらなと思います」

――これからも応援し続けております。ありがとうございました。




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