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【なぜファイターズが街づくり?】経済効果は推定1000億円…新駅・高級ホテル・大学移転で進化する“Fビレッジ”―街の未来予想図の全貌&ボールパークの仕掛け人のねらいに迫る<北海道>

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 2025年も私たちに大きな感動をくれたファイターズ。

 北海道ボールパーク「Fビレッジ」は開業から3年目となり、今、北海道の未来を動かす新たな街へと変貌を遂げようとしています。

「本当に感謝しかないです」と話すファン

 クライマックスシリーズファイナルステージで、王者ホークスをあと一歩まで追い詰めた北海道日本ハムファイターズ。

 「あきらめない姿を見て、自分も頑張ろうって思えるから、本当に感謝しかないです」(ファン)

 「見ていて希望を持てるような野球をしてくれるので、本当にファイターズが大好きです」(ファン)

エスコンフィールドでファンが一つに

 合言葉「まだ見ぬ景色をエスコンで」…2025年は叶いませんでしたが、エスコンフィールドでファンが一つになりました。

 「ありがとありがとファイターズ!」「ありがとありがとファイターズ、ありがとありがとファイターズ!」(ファン)

北海道日本ハムファイターズ 小村勝社長

 「北海道のファンの皆さんがファイターズを生活の一部に入れていただいて。常にファンに喜んでもらうというか、笑顔になってもらうということを意識して動いてますし、それがファンの皆様に伝わっていて、みなさんが来てみたいと思っている場所になっている」(北海道日本ハムファイターズ 小村勝社長)

北海道全体に大きな経済効果をもたらしているFビレッジ

 民間の調査会社によると、Fビレッジがもたらす経済効果は、北広島市に年間500億円、北海道全体で1000億円に上ると試算されています。

 Fビレッジは、今や北海道になくてはならない存在へと成長しています。

選手が雑誌の表紙を飾った

 「2025年も様々なドラマを見せてくれた北海道日本ハムファイターズ。その裏には進化を止めない様々なファンサービスがありました」(八木隆太郎フィールドキャスター)

 野球場でバスケットのレバンガの試合をしたり、選手が雑誌の表紙を飾るなど、試合がない日も含めファンを喜ばせてきました。

Fビレッジの入場者数は増加傾向

 入場者数は開業初年度は346万人、2024年は418万人と増加し、近い将来には700万人を見込んでいます。

住宅街からエスコンに向かう橋脚

 そのFビレッジ周辺では、さらなるにぎわいを生むプロジェクトが、急ピッチで進んでいます。

 エスコンフィールドから300メートル先に建設中のJRの新しい駅です。

 「もう何かでき始めていますね!」(八木フィールドキャスター)

 「住宅街からエスコンに向かう橋脚となっています。一応、3脚製作して、2026年のゴールデンウィークくらいには橋桁をかける予定」(北広島市都市整備課 森田寿雄参事)

駅のホームの屋根の部分

 「ここにいま枠組みが出ているのは駅のホームですか」(八木フィールドキャスター)

 「これが駅のホームの屋根の部分になります」(森田参事)

JR新駅外観の予想図(提供:JR北海道)

 「もう駅の雰囲気が出始めていますね」(八木フィールドキャスター)

 「今のところに順調にいっています」(森田参事)

JR新駅の予想図(提供:JR北海道)

 総工費は90億円。

 カエデの木のぬくもりと赤れんがを基調としたデザインで、Fビレッジへ向かう高揚感を演出します。

JR新駅の予想図(提供:JR北海道)

 新たな玄関口の開業は2028年の早い時期を目指しています。

球場の隣に高級ホテルが建設中

 さらに球場の隣に北海道初進出となるシンガポールの高級ホテルが建設中です。

高級ホテル「DHAWA(ダーワ)」(提供:エスコン)

 8階建、客室は182室で2027年秋に開業です。

「DHAWA(ダーワ)」は2027年秋に開業予定(提供:エスコン)

 「少しゆったりとした、ラグジュアリー感も味わっていただけるような、大浴場やスパも兼ねた素敵なホテルを今計画しています」(エスコン 加藤嘉朗北海道支店長)

北海道医療大学も移転予定(提供:H.N.F.)

 さらに北海道医療大学が当別町からの移転に向け、2026年2月から工事を始める予定です。

 最大4500人ほどの学生や教職員がこの街に集まる見込みです。

36階建てのタワーマンションが建設予定(提供:北広島市)

 他にも2028年夏ごろには高さ130メートル36階建てのタワーマンションの建設準備も進むなど、新駅開業に合わせてFビレッジ周辺では街づくりが加速しています。

ファイターズスポーツ&エンターテイメント 前沢賢常務

 先導するのはボールパークの仕掛け人でもあるファイターズの前沢賢さんです。

 「2023年の開業、その次の新駅設置というところが大きなターニングポイントだと思ってました」(ファイターズスポーツ&エンターテイメント 前沢賢常務)

 「北海道医療大学が来てくれますんで、そういうのに対応できる賃貸マンションなども考えていかなくてはいけない」(前沢常務)

 「3年ぶりくらいにFビレッジに来た人たちは『え!?』って言うくらいにはなっていると思いますね」(前沢常務)

北広島市をイノベーションの拠点にする取り組みの様子

 街の開発だけではありません。

 2025年、ファイターズはスタートアップの力を活用し、北海道の魅力向上を目指すプロジェクトを始動。

 北広島市をイノベーションの拠点にする取り組みも始まっています。

Fビレッジの未来予想図(提供:H.N.F.)

 なぜプロ野球チームのファイターズが街づくりに参画するのでしょうか。

 「北海道の一企業として、企業の枠を超えて、変革のきっかけを作れる可能性があるとしたら、やったほうがいいんじゃないかと思っていて」(前沢賢常務)

 「(エスコンフィールドを)作って終わりじゃないので、最終的な目的は作ったあと、どうやって運営していきながら、地域の皆さんと共生していくとか、北海道に経済的インパクトをどれだけ生めるかというのがポイント」(前沢賢常務)

野球と街が織りなす「大航海」がもたらす未来とは

 2026年、新庄監督のもと、10年ぶりの日本一を目指すファイターズ。

 野球と街が織りなす「大航海」は、私たちにどんな未来をみせてくれるのでしょうか。




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