【日本ハム】伊藤大海、2年越しのリベンジ 上沢直之との「新旧エース対決」を制した魂の116球 レイエス、山縣、そして郡司が繋いだ“勝利への執念”

7回3点タイムリーの郡司裕也選手
大量リードをもらった後も、伊藤の集中力は途切れませんでした。7回裏、先頭の柳町にヒットを許すも、続く牧原、野村を連続三振に斬って取ります。さらに正木の強烈な打球をショート山縣が飛び込んでライナーに仕留め、守備でも輝きを見せます。
伊藤は8回も無失点に抑え、116球、被安打5、11奪三振、1四球の快投でエースの貫禄を示し、マウンドを降りました。9回は山崎福也が登板、伏見寅威がマスクを被ります。山崎は、先頭の山川穂高を空振り三振、柳町をレフトフライ、嶺井博希をショートライナーに仕留め、6-0でファイターズが完勝しました。
試合後、伊藤は「去年ここで投げて本当に悔しい思いをしましたし、反省点として気持ちが入りすぎて良くなかったので、今日は冷静に冷静に投げることができてよかったです」。そして、かつての先輩である上沢との投げ合いについて、「すごくお世話になった先輩ですし、上沢さんの姿を見てここまでやってきたので、そういう感謝もありましたし、でも勝てたというのは本当に嬉しいです」と明かしました。この勝利については、「非常に大きい一勝だと思いますし、明日からのファイターズは一層強くなってこの場所で戦います」と連勝への強い決意を語りました。
エース伊藤大海が背負った2年越しの思い、そして「絶対に負けられない」という執念が結実した勝利でした。明日の第4戦は北山亘基が先発、「大海さんとチームのみんなが繋いでくれたバトンを、しっかり次に繋げるように出し切るのみです」とコメント。ファイターズの反撃はまだまだ続きます。