【日本ハム】「あと一歩」の先に待っていた残酷な現実――。福島蓮の125球と、託されたマウンドで起きた悲劇

　7回まで快投を続けていた福島は8回もマウンドに上がりました。先頭の山川穂高にサード強襲のヒットを許し、一死から代打・川瀬晃に四球を与え、柳田悠岐を迎える場面で上原健太に交代が告げられました。福島は7回1/3を125球、被安打3、10奪三振で降板します。

　しかし上原が柳田に投じた3球目のストレートはレフトスタンドへ吸い込まれる3ランホームランとなりました。一瞬にして試合の流れはソフトバンクへと傾き、続く柳町にもヒットを許したところで杉浦稔大に交代。杉浦は栗原にヒットを許すも、後続を打ち取り、追加点は阻止しました。

　一転して追い込まれたファイターズは9回表、杉山一樹の前に三者凡退に終わり、痛い連敗を喫しました。日本シリーズ進出に王手をかけられたファイターズにとってこの敗戦は重くのしかかります。明日以降の意気込みを問われた郡司は、「今は切り替えすしかないので。反省は終わってから。気持ちだけ切り替えて準備していきたい」と語りました。

　第3戦はエース伊藤大海がマウンドに上がります。対するホークスはかつてのファイターズのエース、上沢直之投手が先発します。崖っぷちに立たされたファイターズは反撃の狼煙をあげる戦いに挑みます。